作業員11人倒れ1人死亡事故で実況見分 静岡・御前崎市に建設中のバイオマス発電所 
6日、静岡・御前崎市に建設中のバイオマス発電所で、作業員11人が倒れ、うち1人が死亡した事故で、7日、警察と消防が施設内を実況見分した。警察は7日の実況見分をふまえ、今後も行うか検討するという。

6日、静岡・御前崎市に建設中のバイオマス発電所で作業員11人が倒れ、うち1人が死亡した事故で、7日、警察と消防が施設内を実況見分した。

(勝俣 宜彦 記者)

「事故から一夜明け、これから実況見分をするため、警察が敷地の中に入っていきます」

7日午前9時ごろから警察と消防が施設内で写真の撮影や作業員への聞き取りを行うなど、事故当時の様子を詳しく調べた。

この事故は、6日、御前崎港に建設中のバイオマス発電所で、作業員11人が一酸化炭素中毒とみられる症状で倒れ、そのうち70歳の男性作業員が亡くなった。事故を受け6日、現場で発電所の所長らが謝罪した。

(御前崎港バイオマスエナジー 若狭 雅也 発電所長)

「ご心配おかけして申し訳ございません。非常に重大な災害を起こしてしまったと重く受け止めています。まずは被災された人の回復が第一優先し、改めて気持ちを引き締めて、今後このような起きないよう対処していきたい」

御前崎港バイオマスエナジーによると、現在も2人が入院中だという。

会社によると、事故は発電施設のダストをろ過する「バグフィルダ」内で溶接作業をしていた作業員2人が倒れ、さらに、救助する為に駆け付けた作業員9人も相次いで倒れたという。

警察は、7日の実況見分をふまえ、今後も行うか検討するという。