テレビ東京とIBMによる新しいコミュニティプロジェクト「田村淳のTaMaRiBa」(日曜深夜2時5分)。
多様な人々が交流してアイデアを生み出し、具体化させていく場所を創るビジネス共創番組だ。※活動の記録はhttps://www.tamaribajapan.com/ !

今年3月、これまでの歩みと今後の構想を発信するため、番組MCを務める田村淳、TaMaRiBa出演者や企業たちが集結するリアルイベント「TaMaRiBa Conference 2023春」が開催。当日の様子を紹介した番組を、テレビ東京公式YouTubeにて配信中だ。

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「テレ東プラス」では、第4部イベント「大型プロジェクト始動 TaMaRiBaが最強の公園を創る! 江津ロード〜第2章」にフォーカスを当て、「東京から一番遠い町 」と呼ばれる島根県江津市とTaMaRiBaの取り組みを伝える。

約半年にわたって、TaMaRiBaが視察や情報収集を続けた江津市の振興プロジェクトが、いよいよ本格的に動き出した。
最初の議題に上がったのは、江津市の東部に位置する「菰沢(こもさわ)公園」(浅利町)のリブランディングだ。

周囲約2キロの菰沢池をシンボルとした公園は、遊具やスケートボード場などを備える魅力的なスポット。
島根県江津市政策企画課 政策企画係主任の山崎恵さんによると、2025年に鳥取から島根まで山陰道がつながる関係から、江津が通過点になってしまう可能性が出てきたそう。
さらには市内の人口減少に伴い、今後公園の利用者が減っていくおそれがあるという。

「江津の市民はもちろん、県外の人や誘致企業の人など、公園を起点にいろんな人をつないでいけたら…」。

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 ※公共交通機関を使用した場合、東京駅から最も移動に時間がかかる自治体と言われている

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そんな山崎さんに、MCの淳が提案したキーワードは、「サウナ」だった。
サウナの事業者を誘致し、公園内のキャンプ場に小型サウナを設置。公園の利用者にその手軽さを味わってもらい、自宅への取り付けを促すというもの。結果、事業者、公園利用者ともにメリットをもたらすという発想だ。
「サウナはこの先、日本中に広がっていく。日本全国の先駆けとして江津があるという立ち位置がいい」。

記事画像▲田村淳と池澤あやか(日本IBM)しかし、地方自治体が行動を起こす時、ネックになるのが金銭面だ。内閣府地方創生推進事務局の齊籐翔太さんは、解決案として、ふるさと納税の企業版「企業版ふるさと納税」があると話す。

企業が自治体の地方創生計画に寄付した場合、最大約9割の税制上の優遇措置が受けられるこの制度は、自治体はもちろん、企業側にも税制優遇以外のメリットがあるとのこと(「日経マネー」発行人・大口克人さん)。投資家の注目やリクルーティングといった面でのプラスがあると論じた。

「企業版ふるさと納税」は、単に寄付だけではなく、企業の人材を自治体に派遣し、専門的知識やノウハウを生かして地域貢献する人材派遣型制度もあるそう(※ただし、本社が所在する自治体や東京23区などの都心部ではこの制度は使えない)。

去年10月から江津市への協力を申し出ていたIT企業「ABI」(東京・中央区)は、すでにこの制度を利用。社内で江津市役所出向の希望者を募集したところ、250人超の社員の中から5人が手を挙げたという。

「地方に貢献したいという前向きな社員が多く、驚いた」(「ABI」加藤信勝社長)。

現在は出向者1人を選定し、担当職務などの詳細を江津市と調整中だが、加藤社長によれば、「ABI」から社員を本格的に出向させるのは初の試みだそう。

「『ABI』の社内ミーティングに参加しましたが、皆、江津市のこれからを自分ごとに捉えていて、真剣でした。番組発のご縁ですが、うまくいってくれたらいいなと思います」(テレビ東京・林克征プロデューサー)。

一連の流れを受けた淳は、「『ABI』と江津市の例を聞けば、『うちもやれそうだ』とイメージできる企業や自治体も多くなる。PRになるという面でも、加藤さんの会社に頑張ってほしいですね」と期待を寄せた。

【5月23日(火)13時〜「田村淳のTaMaRiBa」を、テレビ東京公式YouTubeにて配信!】

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・13時頃~ TaMaRiBaのミライとWeb指導
数々の地域創生プロジェクトに取り組むTaMaRiBa。その現在地と、今後のロードマップを一挙にご紹介! 皆様の困り事とソリューションが一目でわかるWebも始動!?

・15時30分頃~ 江津プロジェクト 実働編
今年度、TaMaRiBa最注目の島根県江津の「公園リブランディング」プロジェクト。
前回、企業版ふるさと納税の活用を議論したが...今回は、実際に公園を改革する「人」と「アイデア」を大紹介! 様々な分野のプロから志願が届いた! そんな企画やアイデアをご紹介していく!

・17時30分頃~ シャレン!ユース 高校生大集合
2023年に30周年を迎えるJリーグ。各クラブが地域や社会に貢献する「シャレン!」活動を行っている。
30周年を記念して、そのシャレンを次世代に繋げる「シャレン!ユース」企画を始動各地の高校生が地域を盛り上げるビジネスピッチアイデアを開催!

今回はキックオフ。参加の高校やJクラブがオンラインで参戦!各地域の特性や解決すべき課題を発表していきます。