昨季アビスパ福岡でプレーしていたブラジル人FWトゥーリオ・デ・メロ(34)が7日、元所属先のリールの公式サイトで現役引退を発表した。

トゥーリオ・デ・メロは「自身にとって最も重要だった」、リールで現役引退を発表した。

「リールは僕のキャリアにおいて最も重要なクラブだった。だから、引退を決断した際に一番初めに伝えたかったんだ」

「今が適切な時期だと思っている。そして、自分のキャリアに誇りを持っていると。

「ただ、自分の身体が上げる声に耳を傾ける必要があった。仮に、無理にプレーを続ければ、引退後の生活でもケガに苦しむことになると思ったんだ」

「だから、僕は健康なうちにキャリアを終えることを決めた。子供たちとの生活を楽しみたいし、僕にはこれから様々な生活が待っているからね」

さらに、トゥーリオ・デ・メロは福岡でのキャリアに関しても以下のように振り返っている。

「新しい経験をしたいと思っていたんだ。アジア、特に、以前からその文化に魅了されていた日本でね。だから、福岡と契約したんだ」

「それは素晴らしい経験だったし、あそこでの暮らしを愛していたんだ。僕は日本語も学んでいたんだけど、サッカーに関しては異なるメンタリティを感じたよ」

「あそこでは個人のクオリティよりも仕事量自体が評価されていたよ。常に走り続けることを求められたし、年齢に関わらず、18歳も34歳も同じ練習量を求められた。そして、僕はこれ以上プレーできないと感じたんだ」

「僕はこれまで6度もヒザの手術を受けた。そのために自分の中でケガをコントロールする必要があり、日常の中で特別なケアも必要としていた。そういった部分であそこでの文化に自分が適応することは難しいと気付いたんだ。そして、6カ月で契約を解消する決断に至ったんだ」

また、現役引退後のプランに関してはどんな役割を果たすか決めていないもののフットボール界に関わり続けたいと語っている。

「必ずしも指導者になりたいとは思っていないけど、スポーツ部門に関わりたいと思っているよ。ただ、自分自身を焦らせたくないし、仕事を始める前に色んなことを学びたい」

母国ブラジルのアトレチコ・ミネイロでプロキャリアをスタートした193cmの大型ストライカーのトゥーリオ・デ・メロ。デンマークのオールボーでヨーロッパでのキャリアをスタートすると、ル・マン、パレルモを経由して2008年にリールに加入。リールでは控えFWとしてMFエデン・アザールやFWジェルビーニョらと共に2010-11シーズンのリーグ・アン、クープ・ドゥ・フランスの国内2冠達成を経験していた。

その後、バジャドリーでヨーロッパでのキャリアを終えると、2015年からシャペコエンセ、スポルチ・レシフェと母国でプレー。そして、2018年には自身最後のクラブとなった福岡に加入。昨シーズンは明治安田生命J2リーグで7試合に出場していた。

しかし、昨年6月に長引くケガによるコンデション不調を理由に、引退を視野に入れ、一度自らのサッカーキャリアを見つめ直したいと急遽退団を申し入れ、クラブは慰留を目指していたものの、最終的に同選手の意向をくむ形で契約解除に至っていた。