プレミアリーグ第35節、アストン・ビラvsマンチェスター・ユナイテッドが8日にビラ・パークで行われ、アウェイのユナイテッドが1-3で逆転勝利した。
 
直近のヨーロッパリーグ(EL)ではローマ相手に敵地で敗戦も、初戦のアドバンテージを生かして4シーズンぶりの決勝進出を果たしたユナイテッド。現在、2位に付けるリーグ戦では2日開催予定だったリバプール戦が一部サポーターによる本拠地での過激な抗議活動の影響で試合当日の延期となり、9日からの5日間で3試合を戦う超過密日程を強いられることになった。
 
その3連戦の初戦となる今節は10位のアストン・ビラと対戦。来季CL出場権をほぼ手中に収めているチームだが、この試合に敗れた場合、宿敵マンチェスター・シティの優勝が決定してしまうため、敵地で勝ち点3奪取を狙った。なお、ローマ戦からは先発4人を変更し、GKをヘンダーソンに戻したほか、バイリー、ファン・デ・ベーク、カバーニに代えてリンデロフ、マクトミネイ、ラッシュフォードがスタメンに復帰した。
 
敵地で勢いを持って試合に入ったユナイテッドは相手を押し込んでいく。開始6分には左サイド深くでのスローインの流れからラッシュフォードのヒールパスに反応したショーがボックス左に抜け出して強烈なシュートを放つが、これはGKマルティネスの好守に遭う。続く9分にはフレッジがブレ球のミドルシュートを枠に飛ばすが、これもマルティネスの守備範囲。
 
その後もユナイテッドペースが続くが、時間の経過と共にホームのビラが押し返していき試合は拮抗した展開となる。すると、前半半ば過ぎにはホームチームにファインゴールが生まれる。24分、高い位置でのマッギンのボール奪取からドウグラス・ルイスのショートパスをボックス左で受けたトラオレが鮮やかなターンでDFリンデロフを一瞬外して左足のシュートをゴール右隅に突き刺した。
 
このまま敗れれば宿敵の優勝をお膳立てすることになるユナイテッドはすぐさま反撃を開始。攻撃のギアを上げて相手を再び押し込んでいく。前半終了間際にはラッシュフォード、グリーンウッドとボックス内で決定的なシュートを放つが、相手守護神マルティネスの牙城を破るまでには至らず。
 
1点ビハインドで試合を折り返したユナイテッドだったが、後半立ち上がりに鮮やかな逆転劇を見せる。まずは52分、ボックス内で身体を張ってボールキープしたポグバが深追いしたドウグラス・ルイスのファウルを誘いPKを獲得。これをキッカーのブルーノ・フェルナンデスが冷静に決め切った。
 
さらに、4分後の56分には右サイドで高い位置を取ったワン=ビサカからボックス右で足元にボールを受けたグリーンウッドが巧みな反転からの左足のシュートをニア下に流し込んだ。
 
これで試合を引っくり返したユナイテッドは完全に試合の主導権を掌握。65分には殊勲のグリーンウッドを下げてカバーニを投入し、ここから試合を締めにいく。だが、危なげなく時計を進めていた中で恐れていたアクシデントが発生。左足首を痛めたマグワイアがプレー続行不可能となり、開幕から継続していたプレミアリーグのフルタイム出場に突如終止符が打たれることに。そして、78分にバイリーがスクランブル投入された。
 
頼れるスキッパーの負傷交代によってやや動揺が見えるユナイテッドは試合終盤にかけてビラの攻勢に晒されるが、GKヘンダーソンやDFワン=ビサカの好守によって辛くも凌ぐ。
 
それでも、87分には波状攻撃からボックス手前右でボールを受けたラッシュフォードのピンポイントクロスに完璧なオフ・ザ・ボールの動きで死角からゴール前に飛び出したカバーニがヘディングシュートを流し込み、試合を決定づける3点目を奪った。
 
その後、シミュレーションでワトキンスが2枚目のカードをもらって退場となり、数的優位まで手にしたユナイテッドがこのまま3-1のスコアを維持してタイムアップを迎えた。マグワイアの負傷交代は大きな懸念材料も、超過密日程の初戦を逆転で飾ったユナイテッドが今節でのシティの優勝を阻止した。