1月9日に現役引退を電撃発表した元ウェールズ代表FWガレス・ベイルがゴルファーとしてデビューを果たした。

ウェールズ代表としてカタール・ワールドカップ(W杯)を戦ったベイルは、その後にピッチに立つことはなく引退を発表した。

そのベイルは現役時代からサッカーと同様に愛していたのがゴルフ。自身の大会を開くなどの熱の入れようで、一時期はケガでサッカーがプレーできない中でゴルフをすることもあり、ゴルフの方が大事だとファンに揶揄されることも少なくなかった。

そのベイルは、アメリカプロゴルフのツアーであるPGAツアーの1つであるAT&Tペブルビーチ プロアマに出場することを報告していたが、ついにその夢が叶った。

156人のプロとアマチュアのゴルファーが出場するこの大会。ベイルはアメリカ人のョセフ・ブラムレットとペアを組んでいる。

アマチュアの参加者の中では10番目にハンディキャップが少ないベイル。その大会では、プロゴルファーも脱帽のスーパーショットを見せた。

グリーン脇のカートが通る道の外に出ていたボールをベイルがショット。すると、直接カップを狙うのではなく、手前のラフで一度バウンドさせてグリーンに乗せることに成功。カップまで1mもない位置につけるスーパーショットとなった。

これにはコース脇で見ていたコメンテーターも「彼が憎たらしいね」と冗談めいてコメント。プロゴルファーからも嫉妬されるほどのゴルフの腕前をしっかりと大会でも見せるあたりは、サッカーで大舞台に立ち続けてきた経験がなせる技なのかもしれない。

サウサンプトンの下部組織で育ったベイルは、2006年4月にファーストチームデビュー。2007年夏に加入したトッテナムでは2013年までの在籍期間に公式戦203試合56ゴール58アシストを記録した。

2013年夏にトッテナムから8500万ポンド(約115億3000万円)といわれる移籍金でレアル・マドリーに加入。クラブ公式戦通算251試合の出場で105ゴール68アシストの成績を収め、5度のチャンピオンズリーグ制覇や3度のラ・リーガ優勝など計15個ものタイトル獲得に貢献。キャリアの最後はメジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルスFCで過ごしていた。

カタール・ワールドカップ(W杯)では64年ぶりとなる出場に導くなど、ウェールズ代表最多の111キャップを誇り、40ゴールを記録していた。