フランス遠征中のU-19日本女子代表は16日、SUD Ladies Cup 2023第1節でU-20カメルーン女子代表と対戦し、3-0で勝利を収めた。

来年開催予定のFIFA U-20女子ワールドカップ(W杯)を目指すU-19日本女子にとって、始動後初めて迎える海外遠征と対外試合。初戦のスタメンは2022年10月のU-17W杯をメンバーを中心に編成され、[4-3-3]でスタートした。

コーナーフラッグも傾き続け、リスタートのボールも転がるほどの強風の前に、互いにリズムをつかめないまま、試合は推移。前半は追い風となった日本だが、想像以上の風力を生かすのは難しかった。

それでもキックの度に微調整し、39分にはMF谷川萌々子が距離のあるFKを直接沈めて先制に成功。日本がリードを奪って前半を折り返した。

向かい風の前にクリアボールもマイナス方向へ落下する危険のある後半は、最終ラインからもより意識的にグラウンダーのパスを多用。ハーフタイム明けに投入された栗本悠加が右サイドを活性化すると、54分にはその栗本の持ち上がりから中央の谷川へ渡り、ラストパスを受けた樋渡百花がGKの股を抜く冷静なフィニッシュで追加点を奪う。

64分にも右サイドを崩しての折り返しから、こぼれ球を栗本が蹴り込んで3点差に。85分には規定の確認不足か審判団の判断ミスか、ハーフタイムを除いた3回目5人目の交代が主審によって止められ、交代できないアクシデントもあったが、動揺を見せずにクローズして3-0で勝利。初陣を飾っている。

U-20カメルーン女子代表 0-3 U-19日本女子代表
【日本女子】
谷川萌々子(前39)
樋渡百花(後9)
栗本悠加(後19)

◆U-19日本女子代表
GK
鹿島彩莉(JFAアカデミー福島)
DF
柏村菜那(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
白垣うの(セレッソ大阪ヤンマーレディース)
→白沢百合恵(アルビレックス新潟レディース)
古賀塔子(JFAアカデミー福島)
中谷莉奈(セレッソ大阪ヤンマーレディース)
MF
角田楓佳(三菱重工浦和レッズレディース)
林愛花(MVLA Soccer Club)
→氏原里穂菜(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
谷川萌々子(JFAアカデミー福島)
FW
猪瀨結子(マイナビ仙台レディース)
→栗本悠加(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18)
根府桃子(大和シルフィード)
→笹井一愛(ノジマステラ神奈川相模原)
樋渡百花(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)