狩野倫久監督率いるU-19日本女子代表は21日、SUD Ladies Cup 2023最終節でU-19フランス女子代表と対戦し、7-0で勝利。3連勝で大会を締めくくった。

初戦のU-20カメルーン女子代表戦を3-0、続くU-20パナマ女子代表戦を4-0と、無傷の2連勝で最終節に臨んだ日本は、中1日での前節から先発を7人変更。GKは大熊茜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)が務め、守護神全3選手が出場機会を得た。

日本は開始早々の6分にハイプレスから栗本悠加(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18)がボールを奪い切り、谷川萌々子(JFAアカデミー福島)の先制弾で幸先の良いスタートを切ると、22分には谷川のシュートをGKがはじいたこぼれ球に詰めた笹井一愛(ノジマステラ神奈川相模原)がプッシュして2試合連続ゴール。日本がリードを広げた。

[4-4-2]でセットするフランスは序盤こそボールを保持する時間を作ったが、次第に日本が主導権を握り続ける展開に。フランスは2点のビハインド後に前半でたまらず2枚替えを決行したものの、我慢するだけ精一杯。後半はハーフタイムに3枚替えを行った日本のゴールラッシュとなった。

56分には根府桃子(大和シルフィード)のラストパスを受けた栗本が相手に掴まれながらも粘り、左足で流し込んでリードを広げると、4分後には長いボールで右のハイサイドを突き、林愛花(MVLA Soccer Club)、小川由姫(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)とつないで最後は氏原里穂菜(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)が右足の豪快な一撃を沈めた。

フランスは80分に谷川の突破をファウルで止めたアリス・マルケスが2枚目のイエローカードで退場となり、万事休す。数的優位となった日本は82分に猪瀨結子(マイナビ仙台レディース)のクロスから再び氏原がネットを揺らし、4分後には根府のポストプレーから谷川も左足でこの日2点目をマークする。

さらにその1分後には、第2節後のプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)受賞インタビューで「次は点を取りたい」と語っていた小川にも大会初得点が生まれ、終わってみれば7得点の圧勝劇。3試合を終えて14得点無失点の好成績で、優勝トロフィーを手にした。

また、試合後のセレモニーでは各国の表彰に先立って審判団も表彰され、日本の兼松春奈主審、中本早紀副審、曽根未宇副審にも記念のトロフィーが授与された。

U-19フランス女子代表 0-7 U-19日本女子代表
【日本女子】
谷川萌々子(前6、後41)
笹井一愛(前22)
栗本悠加(後11)
氏原里穂菜(後15、37)
小川由姫(後42)

◆U-19日本女子代表
GK
大熊茜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
DF
柏村菜那(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
→猪瀨結子(マイナビ仙台レディース)
白垣うの(セレッソ大阪ヤンマーレディース)
古賀塔子(JFAアカデミー福島)
中谷莉奈(セレッソ大阪ヤンマーレディース)
MF
角田楓佳(三菱重工浦和レッズレディース)
→林愛花(MVLA Soccer Club)
谷川萌々子(JFAアカデミー福島)
白沢百合恵(アルビレックス新潟レディース)
→氏原里穂菜(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
FW
栗本悠加(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18)
樋渡百花(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
→根府桃子(大和シルフィード)
笹井一愛(ノジマステラ神奈川相模原)
→小川由姫(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)