ドルトムントの元ドイツ代表DFマッツ・フンメルスが自身のインスタグラムに苦しい胸の内を綴った。

27日のブンデスリーガ最終節を前にバイエルンから首位の座を奪ったドルトムント。マインツをホームに迎え撃った最終節では勝てば文句なしの11季ぶりとなる優勝が決まったが、0-2から追いつくのが精一杯で、勝ち点同数のバイエルンに得失点差でタイトルを譲ってしまった。

悲願目前のところでバイエルンの11連覇をアシストしてしまった幕切れは痛恨だが、フンメルスもいまだ拭い切れない悔しさを滲ませつつ、サポーターの力強い後押しに感謝し、再起を誓った。

「街やクラブがあの試合にあれほど熱狂するのを目にしたのは初めて。スタジアムでもどこに行こうが、ここ数週間の高揚感はこれまでに経験がないぐらい大きなもので、試合前から雰囲気もかつてないほどのものだった」

「そのなか、夢を叶えられず、とても苦しく、残念で、悲しい。1日が経っても、それしか言葉にできない。でも、僕にに大事なのは試合後に何が起こったかを話すこと。スタジアムにいたみんなの反応はまさにこのクラブを象徴するものだった」

「もちろん、最初は誰もがうなだれ、どう感情を整理すればいいのかわからなかった。なのに、スタジアムはほぼ満席のままで、みんなの声援や励ましは並大抵のものではなかったと思う。試合後の道端でも、今日の練習場でも、慰めと来季のモチベーションすらも与えてくれた」

「そして、それこそがボルシア・ドルトムントの姿。この結束力、そして失敗や失望を経て、互いを切磋琢磨し合うこと。僕らは再び戻ってくる」