ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が、ルチアーノ・スパレッティ監督(64)の退任を発表した。

スパレッティ監督は、エンポリやサンプドリア、ベネツィア、ウディネーゼ、アンコナ、ローマ、ゼニト、インテルとイタリアのクラブを中心に様々なクラブを指揮。2021年7月にナポリの監督に就任した。

2024年夏までの契約を結んだ中、2シーズン目を迎えた今シーズンは序盤からセリエAの首位を独走。ライバルクラブの取りこぼしが目立つ中で順調に勝ち点を積み上げ、圧倒的な強さで33年ぶりのスクデット獲得を達成していた。

クラブにとって大きなリーグ優勝をもたらしたスパレッティ監督だったが、契約延長を拒否するなどラウレンティス会長らと確執が生まれることとなった。

そんな中、ラウレンティス会長はイタリアのラジオ局『Rai』でのインタビューでスパレッティ監督について言及。退団を明言した。

「スパレッティは自由な男だ。誰かがあなたのところに来て、『私は最善を尽くした。サイクルは終わった。まだ契約が残っているが、1年間の休暇が欲しい』と言われたら、私は『ありがとう』というしかないだろう。彼の幸せを願っている」

セリエAのシーズンは残り1試合。1年目で3位、2年目で優勝と、この先も栄華を極めることも考えられたが、両者は別れることに。最終節ではホームで再び大きなパーティーが開かれることになるだろう。

なお、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、元スペイン代表監督のルイス・エンリケ氏が後任の最有力候補に。そのほか、フィオレンティーナのヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督、ボローニャのチアゴ・モッタ監督、アタランタのジャン・ピエロ・ガスペッリーニ監督、そして元ナポリのラファエル・ベニテス氏の復帰も検討されているという。