日本代表に復帰したポルティモネンセのGK中村航輔(28)に対し、フランスからオファーがあるようだ。ポルトガル『O Jogo』が伝えた。

柏レイソルの下部組織出身で、2013年2月にトップチーム昇格。アビスパ福岡への期限付き移籍で高いパフォーマンスを発揮すると、復帰後には柏で正守護神に。日本代表にも選ばれると、出場機会はなかったが2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)でメンバー入りを果たした。

しかし、その後はケガや脳震とうが重なるなどしてパフォーマンスが低下。それでも2021年1月にポルティモネンセへと完全移籍し、ヨーロッパでのプレーを選択する。

加入当初は出番がなかったが、今シーズンは正守護神としてプリメイラリーガで30試合に出場。ビッグセーブを連発するなど、高いパフォーマンスを見せ続け、6月のキリンチャレンジカップに臨む日本代表に招集。2021年6月以来の復帰となった。

『O Jogo』によれば、その中村にはフランスからオファーが舞い込んでいるとのこと。リヨンが関心を示し、350万ユーロ(約5億2200万円)を提示したという。

しかし、ポルティモネンセは中村を高く評価。契約解除条項の4000万ユーロ(約59億6200万円)からかけ離れているオファーを即座に拒否。「最高の資産」を手放す気はないとしているという。

1割にも満たない金額のオファーは舐められたものだが、それぐらいの評価しかされていないという見方もできる。中村は2025年9月までの契約を残しており、クラブには欠かせない存在となっているが、Jリーグの複数クラブも関心を寄せているという。

ただ、ポルティモネンセのスタンスが変わることはないとのこと。あまりにも提示額が低すぎるオファーは、他の選手においても即拒否されており、相応の金額を出さない限り獲得は難しそうだ。