ナポリの会長が、イタリア代表を率いるロベルト・マンチーニ監督(58)とコンタクトをとったようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

33年ぶりにセリエAを制したナポリ。しかし、4日に行われる最終節のサンプドリア戦後にルチアーノ・スパレッティ監督(64)が退任することが決定。アウレリオ・デ・ラウレンティス会長が次期指揮官に複数の候補者を立てていることが報じられている。

そんななか、注目の動きも。イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』によると、デ・ラウレンティス会長はイタリア代表を指揮するマンチーニ監督までリストアップしており、すでに本人へ連絡済み。FIGC(イタリアサッカー連盟)との契約を2026年7月まで残すマンチーニ監督に対し、クラブの長期計画をプレゼンテーションしたほか、指揮官自身の意向なども尋ねたという。

なお、FIGCはイタリア『ANSA』の取材で「ナポリのベンチを陣取りに行くような電話は受けていない」と強めに否定。『カルチョメルカート』もこれが事実なら「デ・ラウレンティス会長は無分別である」と批判的な立場をとっている。

マンチーニ監督以外にも、前スペイン代表指揮官のルイス・エンリケ氏(53)、前バイエルン指揮官のユリアン・ナーゲルスマン氏(35)などの招へいを画策しているとされているデ・ラウレンティス会長。自らのサッカー観に合致した人選というより、単にネームバリューや指導歴に目を向けているだけの打診が多いと言われても仕方のない状況となっている。