ミランからの退団が発表されていたスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(41)が、現役引退を発表した。

4日、セリエA最終節が行われ、ミランはホームにエラス・ヴェローナを迎えた。ケガによりイブラヒモビッチは試合を欠場。その試合は、オリヴィエ・ジルーのゴールで先制すると、1-1に追いつかれるも、終盤にMFラファエル・レオンが2ゴールを奪い、3-1で勝利した。

試合後にはセレモニーが開催され、イブラヒモビッチも登場。すると、集まったミランファンの前で引退宣言をした。

「サッカーには別れを告げるが、君たちには別れを告げない」

ミラニスタたちへの別れではなく、サッカー界からの別れ。“神”とも呼ばれる異端児が、スパイクを脱ぐこととなった。

イブラヒモビッチは母国スウェーデンのマルメで1999年1月にプロキャリアをスタート。2001年7月にアヤックスへと完全移籍する。

そのアヤックスでは得点力を発揮し、エースとして輝くと、2004年8月にユベントスへと完全移籍。その後、インテル、バルセロナ、ミラン、パリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・ユナイテッド、ロサンゼルス・ギャラクシーと各国のビッグクラブを渡り歩き、2020年1月にミランへと再び加入した。

復帰したイブラヒモビッチは、当時低迷していたミランを復活させることに貢献。最初の半年ではセリエA18試合で10ゴールと結果を残すと、2年目は19試合で15ゴールを記録。3年目は23試合で8ゴールに終わったが、チームはスクデットを獲得した。

しかし、年齢も相まってケガが増えることに。今シーズンは昨シーズン終了後に受けたヒザの手術の影響で2月まで復帰できず。セリエA4試合で1ゴールに終わっていた。

セリエAで2度、リーグ・アンで3度の得点王を獲得。さらに、アヤックス、インテル、ミラン、バルセロナ、PSGではリーグ優勝を経験。ユベントス時代も2度優勝していたが、カルチョスキャンダルにより剥奪されていた。キャリアを通じては、クラブレベルで822試合に出場し496ゴールを記録した。

また、スウェーデン代表としても122試合で62ゴールを記録し、同国の最多得点記録保持者に。2016年のユーロを最後に代表を引退したが、2021年に復帰していた。

独特の言い回しや、行動で異端児ぶりを発揮。長身でありながらも、身のこなしの軽さやアクロバティックなゴールも多く、まさに“神”と言える存在だった。




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