プレミアリーグ第14節、チェルシーvsブライトンが3日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが3-2で勝利した。なお、ブライトンのMF三笘薫は57分からプレーした。

10位のチェルシーは強豪5連戦の3戦目となった前節のニューカッスル戦で1-4の惨敗。その敗戦からのリバウンドメンタリティ試されるホームゲームでは手負いのシーガルズ相手に勝利を狙った。ポチェッティーノ監督はこの試合に向けて前節から先発4人を変更。サスペンションのリース・ジェームズとククレジャに代えてディザジ、コルウィルを起用したほか、ウゴチュク、パーマーに代えてカイセド、ムドリクを起用した。

一方、前節のノッティンガム・フォレスト戦を3-2で競り勝ってリーグ7試合ぶりの白星を収めた8位のブライトン。さらに、直近のヨーロッパリーグ(EL)では三笘らが戦列に復帰したなか、AEKアテネをアウェイで1-0と破り、最終節を前に2位以内を確定させた。公式戦連勝の勢いを持って敵地へ乗り込んだ一戦ではELから先発5人を変更。GKをスティールに変更したほか、サスペンションのダンクに代えてファン・ヘッケ、三笘とグロス、ジョアン・ペドロの主力に代えてバレバ、ブオナノッテ、ララナを起用した。

互いに後方からリスクを負ってビルドアップを試みるなか、立ち上がりはハイプレスを仕掛け合ってショートカウンターからの一撃を狙う場面が目立つ。

その展開でより効果的に相手陣内深くに侵攻していたホームチームは、流れの中では決定機に至らぬも、セットプレーで続けてゴールネットを揺らす。

まずは17分、右CKの流れからファーサイドでキープしたバディアシルがオーバーヘッド気味に強引に折り返すと、ゴール前で反応したエンソ・フェルナンデスが頭で合わせ、加入2年目で待望のプレミアリーグ初ゴールを決めた。

さらに、直後の21分には再び右CKからファーサイドで競り勝ったジャクソンが頭で折り返すと、ゴール前のコルウィルがヘディングシュート。これはギルモアにゴールライン上でかき出されたかに見えたが、ゴールライン・テクノロジー(GLT)でゴールインを確認。コルウィルは古巣相手にプレミアリーグ初ゴールを記録することになった。

いずれも同じような形の失点で一気に2点ビハインドを背負ったブライトン。ボール保持率で上回るものの、最前線のファーガソンに効果的に縦パスが入る場面は皆無。アディングラやブオナノッテの両ウイングの仕掛けもことごとく止められる。

以降もチェルシーがうまく試合を膠着させて時計を進めていたが、前半終盤に大きく流れが変わる。43分、バイタルエリア中央でボールを収めたララナからパスを受けたブオナノッテが右からのカットインで左足を振り抜くと、対峙したDF2枚の間を抜けたシュートがゴール左隅に突き刺さる。

これで1点差に詰め寄ったブライトンは直後に中盤で縦に仕掛けたギルモアがギャラガーに後方からのチャージで倒されると、このファウルでギャラガーに2枚目のイエローカードが掲示され、チェルシーは2試合連続でゲームキャプテンが退場となった。

数的不利のホームチームが1点リードで折り返した試合は、互いにハーフタイムの交代なしでスタート。

数的優位のブライトンが立ち上がりから押し込んで左のアディングラの個人技を軸に、チェルシーの守備ブロック攻略を図る展開が続く。56分にはセットプレーの流れからララナが意表を突く反転シュートで際どい場面を創出した。

この直後の57分にデ・ゼルビ監督は4枚替えを敢行。三笘、グロス、ジョアン・ペドロ、ミルナーと温存していた主力を一気に投入して勝負に出る。だが、結果的にこの交代は裏目に出てしまった。

61分、チェルシーがロングカウンターから快足を飛ばしたムドリクがボックス内に抜け出すと、これに後ろから対応する形となったミルナーが倒してしまうと、オンフィールド・レビューの結果、ホームチームにPKが与えられる。これをキッカーのエンソ・フェルナンデスが冷静に決め切ってリードを2点に戻した。

数的優位は変わらず残り時間を考えれば、少なくとも同点には持ち込めるブライトンは、ここから左サイドの三笘にボールを集めながらサイドを起点にゴールを目指す。これに対してチェルシーはスターリングやジャクソン、ムドリクと前線の選手を下げてパーマー、マートセン、ブロヤとフレッシュな選手をピッチに送り込んでテコ入れを図る。

三笘の再三に渡る仕掛けからのクロスもあと一歩でゴールが遠いブライトンだが、重心が重い相手にミドルシュートやセットプレーで際どい場面を作っていく。すると、10分が加えられた後半アディショナルタイムに1点を返す。

92分、左CKの場面でグロスからの正確なクロスをニアに飛び込んだジョアン・ペドロが巧みなフリックヘッドでゴール右上隅へ流し込む。これで一気に試合が分からなくなると、アウェイチームは残り時間で猛攻を仕掛けていく。

チェルシーがボックス内で決死の守備で逃げ切りを図るなか、最終盤にはアディングラのクロスがボックス内のDFコルウィルの顔面付近に上げていた手を掠めるような際どい場面も。このプレーに対してオンフィールド・レビューが入ったが、ボールは手に触れずに顔面に当たったとの判定で土壇場のPKとはならず。

そして、窮地を凌いだチェルシーが何とかこのまま3-2で逃げ切り、白熱の強豪対決を制した。一方、敗れたブライトンは上位浮上のチャンスで厳しい勝ち点逸となった。