プレミアリーグ第36節、チェルシーvsウェストハムが5日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが5-0で圧勝した。

前節、トッテナム相手に会心のシーズンダブルを決めて8位に浮上したチェルシーは、ダービー連勝を目指して9位のウェストハムとのシックスポインターに臨んだ。中2日の一戦に向けてポチェッティーノ監督は先発1人を変更。ギルクリストに代えて負傷明けのチアゴ・シウバを起用し、チャロバーを右サイドバックに移した。また、グスト、スターリング、エンクンクがベンチに復帰している。

立ち上がりこそダービーらしい拮抗した攻防が続いたが、時間の経過と共にホームチームが相手を押し込んでいく。

すると、15分には右サイドで仕掛けたマドゥエケのクロスをゴール前のジャクソンがダイレクトシュート。これはブロックに遭ったが、こぼれに詰めたパーマーがGKアレオラの手をはじく強烈な左足シュートをゴール左隅に突き刺した。

これで16試合連続失点となったウェストハムは、失点直後に得た左CKの場面でエメルソンのクロスをボーウェンがドンピシャのヘッドで合わしたがこれは惜しくもクロスバーを叩いた。

この即時の反撃によって再びイーブンな展開も期待されたが、以降はホームチームが攻守に圧倒するワンサイドの展開に。スムーズなボールの循環から中央、右サイドのマドゥエケ、パーマーのコンビを起点に再三の決定機を生み出すと、前半半ば過ぎに一気に突き放す。

まずは30分、右サイドを起点に押し込んでパーマーがボックス中央へ鋭く差し込んだ斜めのグラウンダーパスがマドゥエケに渡ると、これはブロックに遭ったものの浮き球のこぼれをギャラガーが右足ハーフボレーで左隅に突き刺す。続く36分にはギャラガーの左CKをファーでマークを外したチアゴ・シウバがフリーでヘディングシュート。これをゴール前のマドゥエケが頭でコースを変えて流し込んだ。

その後、チェルシーがギャラガー、ウェストハムがボーウェンと互いにクロスバーを叩くシュートで決定機を作り合ったが、ホームチーム圧倒のダービーはワンサイドの展開で後半へと折り返した。

ハーフタイム明けにアルバレスを下げてウォード=プラウズ投入したウェストハムの変化に注目が集まったが、後半開始早々にチェルシーがトドメの4点目を奪った。

48分、チャロバーのシンプルな縦パスにあっさりと抜け出したマドゥエケが左でドフリーのジャクソンへプレゼントパス。これをジャクソンが難なく流し込み、2試合連続ゴールとした。

覇気を感じさせない不甲斐ないパフォーマンスで敗色濃厚のハマーズは、53分に後半最初のビッグチャンス。パケタの絶妙スルーパスに抜け出したエメルソンがGKと一対一となるが、シュートをふかす。その直後にはウォード=プラウズが得意の直接FKを狙うが、今度はGKペトロビッチの好守に阻まれて一矢報いることも叶わず。

その後は大量得点差ゆえのゆったりとしたリズムで試合が進んでいく。その中で危なげなくゲームをコントロールするホームチームは、余裕を持ってボールを動かしながら前線の選手が要所で足を振って追加点に迫る。

77分にはマドゥエケ、ムドリクを下げて負傷明けのエンクンクをカサデイと共に同時投入すると、80分にはソウチェクのトラップミスを見逃さなかったカイセドのボール奪取からのスルーパスに抜け出したジャクソンがGKとの一対一を難なくモノにし、トドメの5点目まで奪取した。

その後、チアゴ・シウバとチャロバーに代えてグスト、ディザジと負傷明けの選手をピッチに送り込んでクローズに入ったホームチームがきっちり5-0のスコアで終わらせた。

この結果、ダービー連勝のチェルシーが来季のヨーロッパ出場権争いに望みを繋いだ。

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