春といえば、出会いと別れの季節。4月から東京で新生活をスタートした人も多いはず。今は生活にも慣れてきて、東京の様子がわかってきたのではないでしょうか。

 はじめは希望に胸を膨らませていた人も、ホームシックになったり、東京の嫌な部分も見えてきたりするのではないでしょうか。そんなとき、音楽を聞いてセンチメンタルな気分になることもあるでしょう。

 本記事では、新たに東京で新生活をスタートさせた人に聞いて欲しい「東京」というタイトルの曲を紹介します。


くるり「東京」
 「東京」はくるりの代表曲のひとつです。

 「東京の街に出て来ました」とスタートして、以下のように続きます。


『あい変わらずわけの解らない事言ってます
恥ずかしい事ないように見えますか
駅でたまに昔の君が懐かしくなります』
(作詞作曲:岸田繁 1998年 さよならストレンジャーの「東京」からの引用)


 地方出身者の恥じらいのようなものが感じられて、グッと来る人も多いのではないでしょうか。多くの人は東京で生活するにつれて、コンプレックスも薄れていきます。東京に馴染めているか不安な人も、ぜひ今の感情を大事にしてください。

 そして歌詞の中に頻繁に登場する「君」というワード。


『君がいるかな 君と上手く話せるかな
まぁいいか
でもすごくつらくなるんだろうな
君が素敵だった事 ちょっと思い出してみようかな』
(作詞作曲:岸田繁 1998年 さよならストレンジャーの「東京」からの引用)


 歌詞の中に登場する「君」はそばにはいない。そんな寂しさ、言葉にできない感情があるのでしょうか。

 故郷にいる昔の恋人のことを思い出して感傷に浸るのも悪くありません。


ライムスター 「東京、東京」

 ライムスターの「東京、東京」です。

 多くの人は東京についてよく知らないころ、渋谷や銀座などわかりやすい繁華街に憧れを抱きます。ところが少し時間が経つと、東京にも「ローカル感」がある地域が多数存在することに気づきます。

 MCの宇多丸が


『オレは港区生まれ 文京区育ち 周りは至ってフツーの人たち』

(作詞:宇多丸/Mummy-D 作曲:DJ JIN 2006年 HEAT ISLANDの「東京、東京」からの引用)


 とラップしていますが、そんな「フツーの人たち」にこそ、東京らしさがあるのではないでしょうか。

 「東京、東京」では、


『山の手二割下町八割』

(作詞:宇多丸/Mummy-D 作曲:DJ JIN 2006年 HEAT ISLANDの「東京、東京」からの引用)


 という歌詞が出てきます。ここではじめて「山の手」と「下町」の違いについて意識することになる人もいるはずです。

 東京について深く知るには時間がかかりますが、ローカルについて学ぶことでより東京への愛着が深まるでしょう。