都市における人の灯すあかりの風景は、日本でも特別なものと捉えられてきました。行灯からランプ、ガス灯、電気へと技術が進化し、より高い場所から夜景が見られるようになった現在でも、夜景は多くの人の心を魅了しています。今回は、無料でも絶景が楽しめるビューポイントについて、エデュケーショナルライターの日野京子さんがご紹介します。

 日が沈むのが早くなるこの季節。夕方6時になると空は暗くなるため、比較的早い時間から夜景が見えるようになります。空気も澄んで、街の明かりがより一層きれいに見えるようになります。

 古くは江戸時代の浮世絵にも夜景を題材にした作品があり、日本人は夜にしか見られない風景を特別なものと捉えてきました。夜の闇と光が織りなす現在の夜景も多くの人の心を魅了しています。

 そこで今回は、東京都内の定番や隠れた夜景スポットをご紹介していきます。

 東京都内の夜景は再開発などもあり刻々と変化していることもあります。また、夜景と一口に言ってもさまざまな見方があります。

 これまで「ド定番はあまりにも当たり前すぎて避けていた」という方、「何度も足を運んでいる」という方にもおすすめです。


無料で満喫できる都内の夜景スポット
 東京都心は夜間でもビルの光があふれています。そうした環境の中でも「高い場所から街を一望する」「テレビで良く見るおなじみの夜景」は人気を集め、有名スポットにはデートやSNS投稿目的やデートで多くの人が訪れます。

 ここでは、無料で都内の夜景を満喫できる定番スポットや穴場スポットをご紹介していきます。


東京都庁の南展望室
 無料で東京都心の夜景が楽しめるスポットとして名高い東京都庁の南展望室と北展望室。都庁の45階、地上202メートルから都心の夜景を一望できます。

 現在、北展望室はワクチン接種で使用されている関係で閉鎖されていますが、南展望室は午後10時まで利用可能(入館は午後9時30分まで)です。

 南展望室の西の方角には富士山があり、条件が良ければくっきりとその姿を見ることができます。都心で富士山を見るとなるとかなり高い場所から見る必要がありますが、その条件もクリア。空気が澄み天候が良ければ夕暮れ時にオレンジ色に染まる富士山の姿を目にすることもできます。

 夜は南西方面に三棟の高層ビルが連なる新宿パークタワーや東京オペラシティーのきらびやかな姿を堪能できます。

 以前は夜の時間帯に解放されているのは北展望室ということが多かったため、夜の南展望室を利用していない方はぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

■東京都庁展望室
所在地:東京都新宿区西新宿2-8-1 第一本庁舎45F
TEL:03-5320-7890
営業期間:9:30〜22:00(入館は21:30)※1月1日は7:30〜17:30
休室日:第1及び第3火曜日(南展望室)
※祝日に重なる場合は開室し、その翌日が休室
年末年始(12月29日〜31日、1月2・3日)、都庁舎点検日
アクセス:都営地下鉄大江戸線 都庁前駅より直結、JR新宿駅西口より徒歩10分


お台場の象徴レインボーブリッジ
 東京の湾岸エリアの代表格である「お台場」は、海沿いということもあり夜景も都心とは一味違った雰囲気を味わえます。

 お台場の夜景で欠かせないレインボーブリッジをみるには、お台場公園が最適。メディアやインターネットで何度も目にしていることもあり、足を運ばなくても知っているおなじみの風景が広がります。

 「知っている夜景」ではありますが、海の匂いや潮風はその場に行かないと体感できません。目の前で見ると五感をフル活用するのでより印象が強く残ります。

■お台場海浜公園
所在地:東京都港区台場1-4
TEL:03-5531-0852
アクセス:新交通ゆりかもめ お台場海浜公園駅・台場駅より徒歩3分


世田谷区三軒茶屋のスカイキャロット展望ロビー
 世田谷区の三軒茶屋にあるスカイキャロット展望ロビーは、公共施設や商業施設、そしてオフィスビルの顔を持つ複合ビル「キャロットタワー」の26階にあります。

 無料の展望ロビーがありますが、新宿の高層ビル群や東京タワーといった東京の夜景に欠かせない建物を望めます。

 2018年には一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローより日本夜景遺産に認定されており、都内でも有数の夜景スポットです。

 同フロアーにはホテルオークラが運営する「オークラレストランスカイキャロット」もあり、美しい夜景を眺めながらディナーを楽しむことも出来ます。

■スカイキャロット展望ロビー
所在地:東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー26階
TEL:03-5430-1185
営業期間:9時30分〜23時
休館日:第2水曜日、年末年始
アクセス:田園都市線三軒茶屋駅より徒歩3分、東急世田谷線三軒茶屋駅より徒歩1分


夜景を見てリフレッシュしよう
 都内は夜も光に満ちていますが、ビルの上層部から一望する場所は無数にあるわけではありません。さらに、無料で利用できるところは限られています。

 そして、有名な夜景スポットは人が集まるだけあって期待を裏切りません。

 空気が澄み、夜景がよりきれいな季節となりました。昼間とは違う東京の風景を見つつ、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。