「散走」という言葉をご存じですか? 散歩するようにゆったりと自転車に乗ることだそうです。いつも見慣れた街並みも、自転車で周れば新しい魅力を発見できます。今回は青山あたりのおしゃれなスポットをチョイス。自然を愛でながらスイーツを堪能し、文化に触れる、魅惑の散走コースをご紹介します。

シェアサイクルを利用する
 散走したい場所が遠くの場合、自転車でそこまで行くのはなかなか大変。愛車での散走は家の近所ですることにして、目指す場所近くで自転車を借りましょう。シェアサイクルは事前にアプリから会員登録が必要ですが、ポートで手持ちの交通系ICカードをタッチすれば即、使えます。電動なので、少々の坂道も楽に進めます。

 自転車は借りた場所に戻さなくてもOK。目的地近くのサイクルポートに返却できるのがシェアサイクルの良いところ。今回は青山一丁目駅近くの「ドコモ・バイクシェア」で借りましょう。


●青山霊園
 まずは自転車慣らしのために青山霊園を目指しましょう。「ドコモ・バイクシェア」ポートのある新青山ビルからは自転車で約4分ほどで到着します。青山霊園内の道路には、自転車レーンが整備されており、走行もスムーズ。桜の名所として知られる青山霊園ですが、新緑や紅葉の季節も美しく、静かな雰囲気の中、散走できます。


●ののあおやまショップ&レストラン
 ぐるりと青山霊園を一周したら、いったん246号線に出て、複合施設「ののあおやま」に向かいましょう。敷地内に駐輪所があるので、自転車を気にせずショッピングできます。

 2022年7月にフルオープンした「森の中の商店街」がコンセプトの「ののあおやまショップ&レストラン」。お目当ては「RACINES DONUT & ICE CREAM(ラシーヌ ドーナツ アンド アイスクリーム)」のドーナツです。こだわって作られた無添加のドーナツは、常時約20種類用意されています。全部おいしそうで、選ぶのに迷いますね。

 せっかくなので、コーヒーは同じフロアにある「ERIC ROSE(エリック・ローズ)」を選択しテイクアウト。ハワイの人気カフェ「MORNING GLASS COFFEE + CAFÉ(モーニンググ ラスコーヒー+カフェ)」の新業態店として日本初出店。厳選された豆を焙煎し、丁寧に入れたコーヒーの香りに癒やされます。

 テイクアウトしたドーナツとコーヒーを「ののあおやま」の森にある木陰のベンチでいただけば、優雅な休憩時間を過ごせますよ。


●ワタリウム美術館
 キラー通りにある伝説のミュージアム「ワタリウム美術館」。アンディー・ウォーホールやキース・へリングなど、世界の現代アートをいち早く紹介するなど、現代アートファン層の拡大に貢献してきました。スイスの建築家マリオ・ボッタによる建物自体がアート。散走プランにこちらのアート鑑賞もプラスしましょう。

 現代アートや写真展示、ワークショップなど、感性を刺激してくれるイベントを開催しています。ミュージアムショップ「On Sundays(オンサンデーズ)」では、ステーショナリーからアクセサリー、書籍まで、ここでしか買えないおしゃれなアイテムを発見できます。

 2023年3月12日(日)までは「加藤泉一寄生するプラモデル」展を開催中。しばしアートと向き合うのはいかがでしょう。


●明治外苑前〜千駄ヶ谷駅
 ドーナツのカロリー消費のために、最後はいちょう並木を突っ切って、国立競技場横を通り抜け、千駄ケ谷駅前の「ドコモ・バイクシェア」で自転車を返却というルートで散走をしめましょう。

 映画やドラマでも使われる外苑のいちょう並木。11月には一帯がイエローに染まり、これぞ東京の秋! と思わず写真を撮りたくなります。スワローズ球団マスコット・つば九郎の、2,000試合出場のお祝いにプレゼントされた「つば九郎ハウ巣」を確認しつつ、ウッディな国立競技場周辺を走り「オリンピック、観戦したかったな」などと感慨にふけりながら、千駄ケ谷駅に到着。ちょうどよい時間ですね。


ひとり気ままに散走しよう!
 食べてみたかった話題のスイーツ、気になりつつも訪れたことのないミュージアムも、散走なら点と点がつながって、スムーズに移動できます。自然を感じながら走ったり、街並みのなか自転車を押しながら歩いたり、自由気ままなのもおひとり様の特権です。

秋〜初冬は散走にぴったりの季節。天気の良い週末は、充実した一人時間として散走を計画してみてはいかがでしょう。