栃木にある「バイク神社」をご存じでしょうか? 関東圏のツーリングスポットをシリーズでご紹介していますが、第4弾となる今回は、バイク神社をはじめとした栃木県のおすすめツーリングスポットについて、不動産ライターの逆瀬川勇造さんがご紹介します。


 日光や那須をはじめ、国内でも有数の観光地である栃木県。風光明媚な美しい自然やグルメ、温泉なども多く、関東圏のライダーにとって、日帰りツーリングにうってつけのエリアです。

 また近年は、バイク乗りが多く集まる「バイク神社」や「オートバイ神社」も人気となっています。中でも、栃木には「バイク神社」の第1号と呼ばれる場所もあり、栃木をツーリングするなら欠かせないスポットの1つ。

 そこで本記事では、バイク乗りが集う聖地「バイク神社」と、栃木県のおすすめツーリングスポットをご紹介します。爽快感あふれるバイクの旅を楽しんでみてはいかがでしょう。


バイク乗りが集まる「バイク神社」って何?
「バイク神社」とは、バイクやライダー向けのお守りやお祓いなど、バイクに特化した措置を行っている神社のこと。ライダーなら一度は「バイク神社」や「オートバイ神社」といったワードを耳にしたことがある方も多いのでは。

 2008年ごろから、バイク神社の名称が広がり、今や全国20ヶ所以上にバイク神社やオートバイ神社と呼ばれるスポットが点在しています。


バイク神社第一号は栃木にあり!
 「バイク神社」の元祖ともいえるのが、栃木県高根沢町にある「安住神社(やすずみじんじゃ)」。

 安住神社では、2008年よりバイク事故が多いことからライダーの安全を祈願し、航海や交通の安全を司る“中筒男尊(なかつつのおのみこと)”をご祭神として、バイク神社を祀ったのが始まり。人気バイク漫画である『ばくおん!!』に登場したことで一気に知名度が向上し、バイク神社ブームの先駆けとなった神社です。


バイク神社とオートバイ神社ってどこが違う?
 実は「バイク神社」と「オートバイ神社」は区別されているのですが、どのような違いがあるのでしょうか?

 「バイク神社」という名称は、栃木県にある「安住神社」が商標登録を行っており、バイク神社を名乗るには安住神社からの許可を得る必要があります。一方、「オートバイ神社」は、一般社団法人日本二輪車文化協会が提唱するツーリングライダーのランドマークとして呼称しているスポットです。

 「オートバイ神社」は、2014年10月に島根県浜田市に設置された「金城オートバイ神社」を皮切りに、2022年12月時点で全国に19ヶ所のオートバイ神社が点在。バイクによる地域活性化を目指す「ツーリングスポット」としての意味合いが強く、観光地の一角やライダーズカフェの敷地内にあるケースも多いです。

 また、千葉市のバイク愛好家らでつくるチバイク実行委員会が指定する「ライダーズ神社」というものも。

 いずれも、バイクをきっかけに地域の活性化を図るのが狙いとなっています。


●安住神社/ライダーが集うバイクの聖地
 ここからは栃木県のおすすめツーリングスポットをご紹介します。まずおすすめしたいのが、バイク神社の元祖として知られる「安住神社」です。数多くのライダーが集う聖地であり、栃木をツーリングするならぜひとも立ち寄りたいスポットの1つです。

 交通安全を司るご祭神を祀っているため、バイクや車だけではなく、農耕車両やヘリコプターまでお祓いできるのも特徴です。SNSに映えるフォトスポットもあるので、旅の記念に愛車と一緒に写真を撮ってみてはいかがでしょうか?

安住神社
住所:栃木県塩谷郡高根沢町上高根沢2313
TEL:028-675-0357
営業時間:9:00〜16:00(祈祷受付9:00〜15:45)
定休日:なし
アクセス:北関東自動車道「宇都宮上三川」I.Cより約35分


●日光霧降高原 大笹牧場/牧場ならではの体験を楽しもう!
 日光駅から県道169号線を日光方面に30分ほど走ると到着する「大笹牧場」も、ツーリングに最適なスポットの1つです。標高1,300mにあり、避暑地としても人気のエリアなので、これからの暑い季節にもぴったり。

 県道169号線から霧降高原道路を走るルートは、木立に囲まれた森林や渓谷の景色を楽しみながら走れるのも魅力です。牧場では新鮮な牛乳を使用したバター作りや乗馬といったアクティビティ、牧場ならではのグルメを楽しめるのもポイント。

日光霧降高原 大笹牧場
所在地:栃木県日光市瀬尾字大笹原3405
営業時間:【4〜11月】8:45〜16:45
【冬季】9:30〜16:00
定休日:1月4日〜2月末日の水・木
電話番号:0288-97-1116
アクセス:日光I.Cから車で約30分


●五十里ダム〜鬼怒川温泉/大迫力のダムと温泉でリフレッシュ
 東北自動車道西那須塩原インターから1時間ほどの場所に位置する「五十里ダム」もツーリングにおすすめのスポットです。ダムによって形成された人造湖である五十里湖は、日光国立公園にも指定されています。

 ダムの近辺には「鬼怒川温泉」や「龍王峡」などがあり、周辺一帯は観光地化しているので、観光を楽しみたい方にも魅力的なルート。

 また、五十里ダムから鬼怒川温泉までは、国道121号線を経由して20分程度で行けるため、ツーリング途中に温泉でリフレッシュできるのもポイントです。「リブマックスリゾート鬼怒川」なら日帰り入浴にも対応しており、入浴料もフェイスタオル込みで500円とリーズナブル。ツーリングだけでなく、温泉で癒されたい方にもぴったりです。

五十里ダム
住所:栃木県日光市川治温泉川治295-1
TEL:0288-78-0071
アクセス:東北自動車道西那須塩原I.Cから車で約1時間

リブマックスリゾート鬼怒川
住所:栃木県日光市鬼怒川温泉大原2
TEL:0288-70-1911
営業時間:【日帰り入浴】15:00〜18:00(最終受付17:00)
利用料金:入浴料500円(フェイスタオル込み)、レンタルバスタオル200円
アクセス:東北自動車道「宇都宮IC」から日光宇都宮道路「今市IC」へ
国道121号線を鬼怒川温泉方面へ車で約2時間30分


栃木の美しい景色の中を駆け抜けよう
 本記事では、栃木県のおすすめツーリングスポットをご紹介しました。

バイク神社第1号として知られる安住神社など、栃木には多くのツーリングスポットがあり、関東のライダーにとって人気のエリアです。都心からもアクセスしやすいため、日帰りツーリングはもちろん、さまざまなスポットを巡るロングツーリングも計画しやすいでしょう。

 ライダーの聖地・バイク神社で交通安全を祈願したり、牧場グルメを楽しんだり、温泉でまったりと癒されたりと充実したバイクライフを過ごしてみてはいかがでしょうか?