美術館で見るのとは違い、街全体にアート作品が展示されるアートフェスティバルの醍醐味は、日常風景が鮮やかに非日常空間へと変わる特別な時間に迷い込めるところ。今回はデザイナーのINDULGEさんが感性を解放してくれそうな3つのユニークなプロジェクトをご紹介します。


街と一体化できる!アートイベント

 秋になるとさまざまなアート系イベントが催されます。ギャラリーや美術館といった屋内で開催される展覧会はもちろん、最近では街全体や公園をアートで彩り、日常風景が非日常空間へと変わってしまうようなユニークなイベントが増えています。

今回は、TOKYOを巡りながらアートにふれる「期間限定の遊べるアートイベント」を3つご紹介します。渋谷を舞台に古民家やクラブラウンジ、ビル屋上でアートを楽しんだり、有明〜台場エリアでXR(クロスリアリティ)な参加型アートを体験したり、銀座の真ん中でアートに触れるなど、街と一体化できるものばかり。


【渋谷エリア】「SHIBUYA PIXEL ART 2023〜HAKKO〜」/9月15日〜24日 

 渋谷エリアでは、ピクセルアートの祭典「SHIBUYA PIXEL ART 2023 〜HAKKO〜」が9月15日から24日(日)までの10日間、渋谷・原宿周辺の9会場にて開催されます。

 「ピクセルアート」とはいわゆる「ドット絵」のこと。1980年代に普及したコンピューターやゲームの機能的な制約のもと発展した低解像度の描写ですが、ここ数年新たな表現と結びつき「レトロかわいい」と再注目されています。今回は変化(=発酵)を続ける 「ピクセルアート」の芸術的な価値にスポットを当て、渋谷エリアを舞台に、作品展示やフェア、トークイベント、街全体でその魅力や可能性に迫ろうという試みです。

 例を挙げると、原宿駅徒歩1分の場所にある古民家スペース「UNKNOWN HARAJUKU(アンノウンハラジュク)」では、ゲームの文脈から切り離した「ピクセル(画素)」をテーマに表現し続けているShinji Murakamiや豊井祐太、香月恵介など16名のアーティストの作品を紹介。「MIYASHITA PARK(ミヤシタパーク)」にあるクラブラウンジ「or TOKYO MIYASHITA PARK(オア)」では、世界の第一線で活躍する現代芸術サークル・EXCALIBURによる展示「#FFFFFF TSUKUMO」を開催。

 他にもホテルのレセプションエリアとPOP-UPスペースでの展示や、渋谷スクランブル交差点を眺める桜丘再開発エリアのビル屋上での展示など、渋谷と一体化したアートを楽しめます。

 また「30日間旅するkoneko」として、渋谷周辺スマホ充電サービス「ChargeSPOT」のデジタルサイネージ100台に人気ピクセルアーティスト・BAN8KUの「koneko」が“放し飼い”。9月15日から30日間、毎日新しい「koneko」が登場します。「koneko」のNFTもゲットできるチャンスも!


【有明〜台場エリア】「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル2023」/9月15日〜24日

 今年で2回目を迎える「ARTBAY TOKYO」。海を臨む開放的な臨海副都心エリアでのアートフェスティバルが、9月15日(金)から24日(日)の10日間にわたり開催されます。「CIRCULATION−まちもひともせかいもめぐる−」をテーマに、たくさんのプログラムが用意されています。今回は、XRアプリ「STYLY(スタイリー)」を使用して楽しめるコンテンツをご紹介します。

 まず体験してみたいのが、「CIRCULATION BALL(サーキュレーションボール)」。街全体を巨大な実験装置に見立て、ARボールが臨海副都心エリアを駆けめぐるアートワークです。有明駅近くのインフォメーションXRアプリ「STYLY(スタイリー)」を立ち上げ指定ポイントでQRコードを読み取ると、スマートフォン越しに臨海副都心の風景を見ると、ダイナミックに駆け巡る赤い大きなボールが…。風景との連鎖反応にワクワクすること間違いなし!

 人気アーティスト・長場雄氏とコラボレーションした『Everyday Life』では、描き下ろし作品と最新のXR技術が融合したVRアート作品を、「シンボルプロムナード公園 (花の広場)」にて楽しめます。街で暮らす人々の日常を描いた温かみのある世界観が風景に溶け込み、やさしいタッチに癒やされます。

 大人も挑戦したくなるのが日本科学未来館で実施される「AR空中らくがき」。簡単に自分の絵を空に映し出せるAR体験を味わえます。描いた絵をスマートフォンで撮影してSTYLYアプリにアップロードすると、自分の絵が空に映し出されるという仕組みです。絵と一緒に記念撮影もできるので、ヘタウマな絵に笑い転げて童心に戻れそう!


【下北沢エリア】下北線路街ほか「ムーンアートナイト下北沢2023」/9月16日〜10月1日

 下北沢エリアでは月をテーマにしたアートフェスティバル「ムーンアートナイト下北沢2023」が9月16日〜10月1日に開催されます。「下北線路街 空き地」にはシンボルの「月」が毎日展示され、「BONUS TRACK」と「カトリック世田谷教会」には「ウサギ」が屋外展示されるほか、5人のアーティスト作品が街を彩ります。

 今回で2回目となる「ムーンアートナイト下北沢2023」では、シモキタエリアの施設や店舗がグルメ、映画、ワークショップ、体験などさまざまなジャンルで企画した約50のプログラムが予定されています。普段は入ることが出来ない「東北沢駅屋上」も有料で開放され、現代アーティスト・鬼頭健吾氏の作品展示や、9月30日(土)・10月1日(日)には天体観測会も実施。

 期間中、今は見られない懐かしい風景や新しい風景に3DアバターNFT「Metaani」がコラボレーションしたオリジナルNFTアートがもらえるスタンプラリーも。宝探し感覚で街歩きが楽しめますよ。その他、初日9月16日(土)には下北沢映画祭とのコラボ企画、中秋の名月である9月29日(金)にはお団子作り体験やライブパフォーマンスなど、1日だけ実施される企画もあるので要チェックです。


街を回遊してアートを楽しむ

 インスタレーションやXR体験、ワークショップなど、イマドキの体験型アートは魅力にあふれています。さわやかな秋空の下、街を回遊してアート巡りを楽しんでみませんか?


■「SHIBUYA PIXEL ART 2023〜HAKKO〜」
開催期間:2023年9月15日(金)〜24日(日)
※会期は各会場で異なります
開催場所:UNKNOWN HARAJUKU、adidas Originals Flagship Store Harajuku、or TOKYO MIYASHITA PARK、sequence MIYASHITA PARK、渋谷キャスト、all day place shibuya、SACS、大和田第一ビルなど
※コンテンツ詳細については公式サイトをご確認ください

■「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル2023」
開催期間:2023年9月15日(金)〜24日(日)
開催場所:シンボルプロムナード公園、日本科学未来館、BMW GROUP Tokyo Bay、ダイバーシティ東京 プラザなど
開催時間:10:00〜18:00 ※エリアやプログラムによって開催日時が異なります
・【CIRCULATION BALL】【Everyday Life】
開催場所:シンボルプロムナード公園内 花の広場・石と光の広場(東京都江東区有明3-7)ほか
アクセス:ゆりかもめ「有明駅」より徒歩1分
りんかい線「国際展示場駅」より徒歩1分
・【AR空中らくがき】
開催場所:日本科学未来館1Fコミュニケーションロビー(東京都江東区青海2-3-6)
開催期間:2023年9月15日(金)〜24日(日) ※19日を除く
開催時間:10:00〜17:00(16:30最終受付)
TEL:03-3570-9151
アクセス:ゆりかもめ「テレコムセンター駅」より徒歩4分
ゆりかもめ「船の科学館駅」より徒歩5分
※その他コンテンツ詳細については公式サイトをご確認ください

■ムーンアートナイト下北沢2023
開館場所:シモキタ線路街、カトリック世田谷教会、BONUS TRACK 、東北沢駅屋上、下北沢アーツなど
開館時間:2023年9月16日(土)〜10月1日(日)
※時間は各施設により異なる
アクセス:小田急小田原線・京王井の頭線「下北沢駅」より徒歩4分ほか
※東北沢駅屋上への入場は事前予約チケット(500円)が必要です。その他ワークショップなど詳細は公式サイトをご確認ください