2022年3月で営業を終了した商業施設「ヴィーナスフォート」。2024年春、その建物を活用する形で世界初となる没入体験型のテーマパークが誕生します。今回は2024年春にオープン予定の「イマーシブ・フォート東京」について、不動産ライターの逆瀬川勇造さんがご紹介します。

 「映画やドラマのような出来事を体験したい!」「ゲームの世界に飛び込んでみたい!」といったことを考える方もいらっしゃるでしょう。2024年春、映画やアニメ・ゲームの世界で目にするような“ドラマティックな出来事”を“鑑賞者”としてではなく、“当事者”として体験できるテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」が誕生します。

 世界初だという没入体験型のテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」では、どのような体験ができるのでしょうか。本記事では、2024年春に誕生する施設詳細についてご紹介します。


2024年春、「ヴィーナスフォート」跡地に新たなテーマパーク誕生!

 2024年春に開業予定の「イマーシブ・フォート東京」は、イマーシブシアターを中心に、イマーシブ体験のみで構成される“世界初”のテーマパーク。

 イマーシブ体験とは、ニューヨークをはじめ、世界中で注目を浴びている最先端の没入型エンターテインメントのこと。一般的な演劇やショーとは異なり、観客自身が登場人物として物語に巻き込まれる形で、物語に没入する体験ができます。

 これまでも、イマーシブアトラクションを一部導入しているテーマパークはありましたが、すべてがイマーシブ体験のみで構成されるテーマパークは“世界初”とのこと。バーチャルやデジタルの体験では決して味わえない、ライブ・エンターテインメントの最先端領域で、日本が世界のトップランナーとしてリードする時代になることが期待されます。


物語の世界に没入するアトラクションやショーに注目!

 「イマーシブ・フォート東京」は、全天候型の完全屋内型テーマパークとして、国内でも屈指の面積(約3万平方メートル)を誇ります。一日中完全没入できる12種類のアトラクションと、6つの物販・飲食店舗で構成される予定です。

 体験時間1時間を超える超濃密な大規模イマーシブシアターをはじめ、本格ホラー・イマーシブ体験ができるアトラクション、レストラン店舗で突然起きる豪華絢爛なショーに巻き込まれるイマーシブ体験など、さまざまなバリエーションが体験可能。

 現実か、非現実かの境界が分からなくなるような、そんな劇的な瞬間に巻き込まれ、これまでの人生で感じたことのない体験が期待できるでしょう。


サステナブルなテーマパークとしても注目!

 「イマーシブ・フォート東京」は、2022年3月で営業を終了した「ヴィーナスフォート」の建物を再活用して誕生するテーマパークです。

 商業施設をテーマパークとして再活用する方法は、従来のテーマパークのように大規模開発を必要としない持続可能な新しい開発方法。今後、世界中の都市へ展開、移植可能な事業モデルとしても注目といえるでしょう。

 旧「ヴィーナスフォート」の細部まで作り込まれたヨーロピアンな街並みを活かした、思わず目を見張るような華やかでにぎやかな雰囲気は、没入感をより高めてくれるのでは。

 ヨーロッパの世界観に包まれるだけでなく、アトラクションのテーマに合わせてダークでミステリアスなエリアも演出されるとのこと。来場者は、まるでその物語の登場人物の一員や、当事者としてアトラクションにのめり込む没入体験ができることでしょう。


物語の登場人物になるイマーシブ体験を楽しもう!

 本記事では、2024年春開業予定のテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」についてご紹介しました。

 イマーシブシアターを中心とした、これまでにない感動を味わえるテーマパークとして誕生する「イマーシブ・フォート東京」。来春のオープンまでもう少し時間がかかりますが、オープン後には多くの方々でにぎわうことが予想されます。オープンした際には、物語の登場人物になりきって、ドラマのような時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

■イマーシブ・フォート東京
開業時期:2024年春予定
住所:東京都江東区青海(旧ヴィーナスフォート跡地)
総面積:約3万平方メートル(旧ヴィーナスフォート 2階/3階部分に相当)
アトラクション数:12
店舗数:6(飲食4店舗、物販2店舗。1店舗はレストランとショー・アトラクション兼用)
アクセス:りんかい線「東京テレポート駅」より徒歩3分
新交通ゆりかもめ「青海駅」直結