17日の夜、愛媛県や高知県で、震度6弱を観測する強い地震がありました。
山梨県にも一部かかる南海トラフ巨大地震の想定震源域で発生した今回の地震。
専門家はあらためて備えの大切さを訴えました。

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17日午後11時14分ごろ愛媛県と高知県で最大震度6弱を観測する強い地震がありました。

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この地震は山梨県にも一部かかる南海トラフ巨大地震の想定震源域内で起きた地震でした。

災害や防災に詳しい専門家は…

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日本大学 危機管理部 秦康範教授:
「南海トラフ地震が気になる所ではあるが、今回の地震はメカニズムが全く違う、直接的には影響がない」

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日本大学の秦康範教授は今回の地震は、プレートの境界ではなく、プレート内部で発生したもので、南海トラフ巨大地震とメカニズムが異なるといいます。

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しかし、南海トラフ巨大地震は、今後30年以内に70〜80%の確率で発生すると予測されています。

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日本大学 危機管理部 秦康範教授:
「地震への備えを今一度見直してほしい」

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県が発表している南海トラフ巨大地震の県内の被害想定は、マグニチュードは9クラスで、一部地域で震度7。

死者の数は3019人、負傷者は1万6254人、建物の被害は6万棟以上に上り、避難者は14万人と想定されています。

いつ起きるかわからない地震に必要な備えは。

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日本大学 危機管理部 秦康範教授:
「住宅の耐震化・家具の固定・初期消火の徹底、この3つが重要」

また、17日のように夜の地震発生を想定することも重要だと指摘します。

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日本大学 危機管理部 秦康範教授:
「停電対策は確実にやった方がいい、家の中がぐちゃぐちゃになったり、ガラスが散乱していることがあり得る、そうなった場合真っ暗だと動けない」

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さらに山梨は山に囲まれているため地震の際に、主要な幹線道路が全て通行止めになる可能性があるとして食料や、飲料水の備蓄は最低でも1週間分は用意する必要があると呼びかけました。