「かっこいい!ぼくも テンテン みたいに なりたいな!」



こちら、5日発売される絵本「ペンギンゆうゆ」の1シーンです。

この絵本の作者は甲府市出身で、シドニーオリンピック競泳日本代表 萩原智子さんです。

自身の競泳人生を振り返り、そこで学んだことや得た宝物を描いています。
この絵本を通して伝えたいこととは?



甲府市出身で、シドニーオリンピック競泳日本代表 萩原智子さん。

中学3年生で、当時、日本歴代2位となる記録をマークするなど、早くからアスリートとしての頭角を現しました。

現在は、自身の名前を冠にした水泳大会を開催するなど水泳の普及活動を行っています。

そんな萩原さんがこのたび初めての絵本を出版します。

西垣友香キャスター:
「萩原智子さんにお越しいただきました、よろしくお願いいたします」
萩原智子さん:
「よろしくお願いします」



西垣キャスター:
「絵本が完成して、率直な感想は?」
萩原智子さん:
「作っている最中は実感が湧かなかったんですけど、現物を見ると夢に近づいたなっていう気がしますね」
「100点満点かなと思っています(笑)」

5日発売の「ペンギンゆうゆ よるのすいえいたいかい」



絵本の主人公は、水族館で暮らすペンギン・ゆうゆ。
1年に1回行われる水泳大会で、ゆうゆがライバルのペンギンや周りの動物たちとの交流を通じて成長していく物語です。

西垣友香キャスター:
「なぜ絵本を出版しようと思ったのですか?」

萩原智子さん:
「昔から子どもにも大人にもアプローチできるものということで、すごく作ってみたいなっていう夢が実はあったんですね」
「ただ昨年、息子が当時小学3年生で、学校から帰ってきてすぐに『ママの夢って何?大人って夢あるの?』って聞かれてドキッとしたんですよね」

萩原智子さん:
「でも、奥底に眠っていた絵本の夢というのがパンと出てきまして、やってみようって勇気を振り絞ってチャレンジしました」

西垣キャスター:
「萩原さんご自身の現役時代の経験も盛り込んである?」



萩原智子さん:
「ありますね。山あり谷ありの競技人生だったので、そういったときにどういう風に周りと過ごしていったか、周りがどういう風に私を受け止めてくれたかということを含めて、この絵本に込めました」

UTY

絵本には、もっと速くなりたい!と決意した瞬間や、互いに高め合うライバルとの関係など、心の動きが柔らかい言葉とイラストで表現されています。

西垣友香キャスター:
「ところで、何でペンギンだったんですか?」

萩原智子さん:
「実は、物語の軸は決まっていたんですけど、どのキャラクターにするかっていうのは決まっていなかったんですね」

萩原智子さん:
「水泳だったので、やはり泳ぐ動物がいいよねとなって、編集者の方と一緒に水族館に取材に行かせていただいて、飼育員の方にもたくさん色んなお話を聞きました」
「その中で、やっぱりあのペンギンがいいよね。ペンギンの周りにいる動物も一緒に描いてきました」



萩原智子さん:
「私自身の競技人生の中で、本当にいろんな競技であったり、スポーツ業界以外の方からもアドバイスをいただいたことがたくさんあったので、そういったことを含めてこの物語に込めたいなと思って描きました」

西垣友香キャスター:
「これを読んでみると、本当に実際のアドバイスになるのかなと思うのですが」

萩原智子さん:
「上達するコツっていうのは随所に散りばめているので、今も夏ですので、ぜひ読んでいただいて参考にしていただければと思います」

西垣友香キャスター:
「この絵本をどんな風に楽しんでほしいですか?」
萩原智子さん:
「本当の優しさとか、本当の強さって何だろうって…みんなで考えてもらえるようなきっかけになったらいいなと思っています」



萩原智子さん:
「自分自身が作っている時も、やはりお子様にも大人の方にも一緒に楽しんでもらいたいなと思って作ったので、ぜひいろんな幅広い年齢層の方に愛してもらったらうれしいなと思います」

この絵本の売上の一部は日本財団「子どもサポート基金」に寄付され、貧困などで苦しむ子どもたちの支援に活用されるということです。

「ペンギンゆうゆ」は5日発売です。