自動車ディーラーと土木工事会社の破産が相次いで判明しました。

民間の信用調査会社「東京商工リサーチ」によりますと、糸魚川市の小林自動車は1969年創業。自動車板金や中古車販売を手掛け個人向けに販路を形成し、2013年5月期は3700万円の売上高を計上していたとみられています。しかし、競争の激化などから2023年5月期の売上高は2000万円まで減少していました。
販売不振から資金繰りは厳しくなり、2023年10月末に1回目の資金ショートを起こして事業を停止。以降も建て直しは困難と判断され、裁判所から破産開始の決定を受けました。負債総額は約5000万円と見込まれています。

一方、佐渡市の土木工事会社「萬興業」は1964年創業。県や佐渡市発注の工事を受注基盤として、2000年3月期の売上高は5億4千万円余りを計上していました。しかし市況の低迷や他社との競争が激化し、売上高は減少傾向となり、2021年9月期は5200万円余りに落ち込み、1656万円の赤字を計上。2100万円余りの債務超過となりました。
2022年9月期以降も経営状況が好転する材料は乏しく、資金繰りが限界に達し、裁判所から破産開始の決定を受けました。負債総額は約4600万円の見込みです。