東京電力・柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は、23日の定例会見で7号機の原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷」の完了後に実施している残りの検査について、順調に推移しているとの認識を示しました。

7号機の再稼働を目指している東電は、燃料装荷の作業を4月26日に完了し、原子炉に872体の燃料が入っています。その後は「健全性確認」と呼ばれる五つの工程に入っており、このうち、原子炉圧力容器の漏れがないかなどの三つの工程を終えています。

■柏崎刈羽原発 稲垣武之所長
「結果的に機能は確認されているということなので、計画的にやれているとは認識しています。」

残る二つの工程は、原子炉格納容器の漏えい確認と非常用の炉心冷却機能の確認で、今後、準備を進めることにしています。一方、再稼働に必要とされる地元の同意が早期に得られる見通しは立たないままで、依然、再稼働のメドも立っていません。