昨今のキャンプブームを背景に、アウトドアスタイルは街ファッションとしても人気が高まっています。そんななか、1980年代に人気を博したニューバランスのハイキングシューズが復刻されました。オリジナルカラーをまとったクラシックなデザインは、足元のアクセントに最適です。

エベレスト登頂をサポートした名作シューズ

 1982年にニューバランス初のライトウェイトハイキングシューズとして誕生した「Rainier」が、クラシックなオリジナルカラーをまとって復刻しました。

 オリジナルの「Rainier」は、一体どのようなシューズだったのでしょうか? オリジナルモデルが誕生した背景とシューズの特徴について、ニューバランスジャパンのマーケティング部PR&デジタル課・髙橋政仁さんは次のように話します。

「オリジナルモデルは、熟練の登山家であり、ガイドサービス会社レーニア・マウンテニアリングの共同設立者でもあるロー・ウィッタカー氏が、従来型の重いブーツの代わりにニューバランスのテニスシューズを履いてハイキングをしたところ、これが非常に快適だったことから、『靴底に凹凸加工を加えてはどうか?』と提案。ウィッタカー氏の依頼から、ニューバランスのパートナーシップにより生まれたのが、ハイキングシューズの『Rainier』でした。着用したウィッタカー氏は、初めてアメリカ隊を率いてエベレスト山北壁登頂に成功しました。

 当時のオリジナルモデルは、ランニングシューズをもとに凹凸加工を施したソールを組み合わせることで、耐久性・軽量性に優れていました。その後、カラーバリエーションを豊富に展開し、多くの人から人気を獲得しました」

●クラシックなデザインで幅広い着こなしに対応

 今回復刻された「Rainier」は、フルグレインレザーとコーデュラのコンビネーションアッパーを採用。履き口にはやわらかなレザー素材を使用しており、パッドも入っているため足首をしっかり保護してくれます。

 カラーは、1982年に登場したオリジナルのもの。クラシックな印象を高めるブラウン×ネイビーの組み合わせにより、落ち着いたルックスで幅広いコーディネートに合わせられます。

 また、軽量でクッション性に優れたEVAミッドソールを搭載し、快適な着用感と歩きやすさを実現。ラギッドなアウトソールには、グリップ性と耐久性に優れるビブラム社製を採用しているのもポイントです。

 型押しの“Flying NB”ロゴをあしらい、平ひものシューレースを採用するなどオリジナルモデルを再現。当時のディテールを取り入れたクラシックなデザインで、往年のファンはもちろん、初めて見た人にもグッとくる1足に仕上がっています。

●製品仕様
・価格(消費税込):2万2000円
・サイズ:22.0〜29.0、30.0cm
・ウィズ:D
・カラー:OG(ブラウン)