先ごろ北米で発表されたマツダの新しい7シーターSUV「CX-90」。マツダの公式リリースにはボディサイズの記載がありませんでしたが、カナダマツダが公開している取扱説明書の中に、注目を集めているサイズに関する記載がありました。
電子版オーナーズマニュアルにボディサイズの記載あり
先ごろ北米マツダが発表した3列シートSUVのニューモデル「CX-90」のボディサイズが判明しました。
北米マツダによると、新型CX-90は「現在のマツダ車のラインナップ中、全長と全幅が最大のフラッグシップSUV」だといいます。
しかし、発表時の公式リリースには具体的なボディサイズの表記がありませんでした。そのためSNSなどでは、CX-90がどの程度の大きさなのかを予想する声が多数飛び交っています。
そんなCX-90のボディサイズがついに判明しました。ヒントは、カナダマツダのホームページ上に公開されている電子版オーナーズマニュアルにありました。
そこには、CX-90のボディサイズは全長5100mm、全幅1994mm、全高1745mm(ルーフレール含む)で、ホイールベースは3120mmと記載されています。
同じくマツダの“ラージプラットフォーム”を採用する「CX-60」の日本仕様は、全長4740mm、全幅1890mm、全高1685mmですから、CX-90はそれより360mm長く、104mmワイドで、60mm高くなっています。またホイールベースも、CX-60(2870mm)よりも250mm伸びています。
これまでのマツダの北米向けフラッグシップSUVで、CX-90と同じく3列シートを備える「CX-9」のボディサイズは、全長5065mm、全幅1970mm、全高1747mm。「全長と全幅が最大」という北米マツダの説明どおりの関係性にあります。
●気になる全幅はベントレー「ベンテイガ」と同等
3列シートをレイアウトするためにCX-60比で全長を伸ばしただけでなく、ワイド化されたボディをデザインに活かすことで、存在感あるルックスに仕上がったCX-90。
その大きさを他社のモデルと比べてみると、5100mmという全長はレクサス「LX」(日本仕様、以下同)と全く同じで、1994mmという全幅はベントレー「ベンテイガ」(1995mm)とほぼ同寸となっています。
ちなみに全幅に関しては、レクサスのLXやトヨタ300系「ランドクルーザー」でも1990mmですから、CX-90は日本では大柄といわれるそれら2台よりもワイドということになります。CX-90が堂々として見えるのも、うなずけるサイズ設定といえるでしょう。
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ラージプラットフォームを用いた“ラージ商品群”のSUVに関して、マツダはナローボディ×2列シートのCX-60、ナローボディ×3列シートの「CX-80」、ワイドボディ×2列シートの「CX-70」、ワイドボディ×3列シートのCX-90を市場に導入するとアナウンスしています。
このうち、道路環境や駐車場での取り回しを考慮し、日本市場にはすでに投入済みのCX-60に加えて、3列シート車のCX-80が導入される予定です。ナローボディの3列シートSUVであるCX-80も、今回のCX-90のように存在感あるデザインを実現できるのか、今から期待が高まります。