マツダのコンパクトカー「マツダ2」が商品改良を実施。2023年12月下旬の発売に向け、予約受付がスタートしました。2023年において2度目となる今回の商品、果たしてどんな内容なのでしょうか?
近未来的な世界観を表現したパッケージ車を新設定
マツダのコンパクトカー「マツダ2」商品改良を実施。予約受付がスタートしました。発売は2023年12月下旬の予定です。
マツダ2は同ブランドのエントリーモデルであり、2019年7月の商品改良時に、前身である4代目「デミオ」からマツダ2へとネーミングが変更されました。
マツダ2は2023年1月、フロントマスクを中心にビッグマイナーチェンジを実施したばかりなので、今回は2023年で2度目の商品改良ということになります。
そんな今回の商品改良におけるトピックのひとつが、2023年1月のビッグマイナーチェンジでラインナップに加わった新グレード「15 BD」&「XD BD」に、新たに用品架装パッケージ車「SCI-FI」が追加設定されたこと。
スケートボードの世界において、ステッカーなどでドレスアップしていない素の状態のボードを“ブランクデッキ(BLANK DECK)”と呼びますが、その頭文字から名づけられたBD系グレードは、オーナーが個性を打ち出せる白いキャンバスのような存在です。
そんなユニークなグレードに追加された新仕様は、マシーングレープレミアムメタリックやジェットブラックマイカといったダーク系のボディ色を推奨カラーとし、フロントグリルやリアルーフスポイラー、フルホイールキャップなどに鮮やかなライムグリーンのアクセントをプラス。ダーク系のボディカラーとのコントラストが美しい1台です。
これまでBD系グレードには、レーシングカーの“ガルフカラー”を想起させる「ルーキー ドライブ(ROOKIE DRIVE)」やシックでおしゃれな「クラップ ポップ(CLAP POP)」などの用品架装パッケージが用意されていましたが、SCI-FIはまたひと味違う近未来的な世界観を表現しており、選ぶ楽しみがさらに広がりました。
そのほか15スポルト、XDスポルト+には、ボディ同色のルーフフィルムやドアミラーカバー、シャークフィンアンテナを新設定。それぞれブラックカラーも用意されているため、ユーザー好みのカラーコーディネートを楽しめます。
コネクティッドサービス対応型の“マツコネ”を新採用
今回の商品改良における最大のトピックは、“マツダコネクト”、通称“マツコネ”の大幅な進化でしょう。コネクティッドサービスに対応したバージョンへとついにアップデートされたのです。

それに伴い、コックピットのセンターディスプレイが8.8インチへと大型化し、視認性が向上。加えて、音声や映像のデジタル伝送化によって音質や画質もアップしています。
ちなみに、コネクティッドサービスを活用できるようになったことで、急病や車両故障など、いざというときにオペレーターが救急や警察、販売会社と連携してオーナーをサポートしてくれる“マツダエマージェンシーコール”や“マツダアドバイスコール”といったサービスをマツダ2でも受けられるようになりました。
加えて、駐車位置をアプリで確認できる“カーファインダー”機能や、離れた場所からエンジン始動が可能な“リモートコントロール”機能など、快適で便利なサービスも利用できるようになっています。
なお新しいマツコネは、「15スポルト」と「XDスポルト+」に標準装備。「15MB」を除く他グレードにもオプション装着が可能です。
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なお、今回の商品改良ではグレード展開が見直され、明るく心地いいインテリアが好評だった「15 サンリットシトラス」がラインナップ落ちしています。
少し残念なニュースではありますが、15 BDとXD BDの選択肢が拡大されて好みの1台をチョイスできるようになったほか、“マツコネ”のバージョンアップで利便性も向上するなど、マツダ2の魅力と機能性がアップしたことは朗報といえるでしょう。