敷居が高いと思われがちなホテルの「ラウンジ」ですが、上手く活用すればビジネスはもちろんのこと、プライベートの幅も広がります。この記事ではラウンジとはどういう場所なのか、また活用方法などを解説していきます。

●ラウンジでは非日常的な時間を楽しめる

 グレードの高いホテルのロビーには「ラウンジ」というものが存在し、おもに宿泊客の待合いや談話スペースとして利用されています。

 とくにチェックイン時刻よりも早く到着した場合や、団体客同士の談話などに利用されることが多いです。格調高いソファやテーブルなどが設置されていることがほとんどで、普段では体験できない優雅な気分を満喫できます。

 また、カフェが併設されていることも多く、落ち着いた雰囲気でゆったりした時間を過ごせます。

 ほかにも、夜間はバーラウンジとしてオープンしているところもあり、アルコールの提供をしているところもあります。そんなさまざまなサービスを提供しているラウンジですが、魅力はやはり特別な空間を演出してくれることでしょう。

 落ち着いた空間で上質な時間を体験できるホテルのラウンジは、他の場所では得られにくい貴重な場所です。ほかにもホテルの顔でもある「ホテリエ(ホテルマン)」の接客サービスを受けられるのもうれしいポイント。

 席の案内からコーヒーの提供まで、普段のレストランでは得られない極上のサービスを満喫できます。当然、コーヒーその他のドリンクもホテルの名に恥じない最高級の素材で提供されるので、値段に見合った内容といえるでしょう。

●ラウンジはどのように使う場所?

 このような質の高いホテルのラウンジですが、どのような用途で利用されるのでしょうか。もっとも多いのはビジネスの打ち合わせや商談で、格式の高い空間とホテリエのおもてなしは、招待される側からも喜ばれることが多いため効果的です。

 なぜなら、ラウンジのカフェは席の間隔が広く取られていることもあり、隣人の会話の内容もほとんど聞こえてきません。そのため、ラウンジでは周りを気にすることなく商談が進行できるので、大事な取引先を招待するのにうってつけなのです。

 カフェを併設しているラウンジでは、ホテル独自の高級スイーツを堪能できるところもあり、女子会やデートで利用する人も多い傾向にあります。

 また、独特の落ち着いた空間は集中力が高まりやすいこともあって、個人のビジネス目的で利用する人も増えてきました。

 そんなラウンジについて、帝国ホテルの担当者は次のように話します。

「帝国ホテル 東京ではラウンジが『インペリアルラウンジ アクア』と『ランデブーラウンジ・バー』の二つあります。『アクア』の方では女子会やビジネスの打ち合わせなどで使用されるケースが多いです。『ランデブー』ではビジネスやお見合い、夫婦でゆっくりした時間を過ごしたいというお客様に利用いただいています」

 また、ラウンジの魅力については次のように話しています。

「ホテルのラウンジということで、質の高いサービスに加え、アフタヌーンティーなども細部にまでこだわっているため、優雅なひとときをお過ごしいただける空間になっております。

 さらに両ラウンジともに、店舗ごとに雰囲気の特徴があるのをはじめ、アフタヌーンティーに関しても違いを設けております。『インペリアルラウンジ アクア』は2〜3カ月ごとにテーマを設けて販売しており、『ランデブーラウンジ・バー』ではベーシックなアフターヌーンティーを販売しています。

 アクアに関しては定期的にアフタヌーンティーのメニューが変わる為、それを楽しみにご来店くださるお客様もいらっしゃいます」(帝国ホテル担当者)

 このように、多くの人に上質な場所と時間を提供するホテルラウンジですが、いくつかのランクと種類があるようです。 おもに外資系の高級ホテルでは、高層階のフロアを「クラブフロア」と称し、特別な客室やサービスを提供しています。
 
 そのようなクラブフロア宿泊客限定に「クラブラウンジ」や「エグゼクティブラウンジ」と呼ばれる特別な専用ラウンジを用意して、普通のラウンジと差別化を図っています。

 当然、部外者の利用を防ぐためにクラブフロアの入場には、ルームキーやホテリエのチェックが必要です。

 ほとんどのクラブラウンジやエグゼクティブラウンジでは、ドリンクやフードが自由に楽しめる「フードプレゼンテーション」があり、朝はこだわりのブレックファースト、日中はデザートビュッフェ、夕方以降はカクテルやオードブルが用意されます。

 また、上層階では食事を楽しめるだけでなく周りの景観も堪能でき、普段とは違った非日常的な時間を過ごせるでしょう。 
 
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 ホテルのラウンジのメリットは、普段では体験できない高級感のある静かな雰囲気を体験できることです。とくにクラブフロアは敷居が高いので敬遠しがちですが、特別な記念日などに贅沢な時間を過ごすのにはいいかもしれません。