欧州でトヨタ新型「ランドクルーザー(日本名:ランドクルーザー“250”)」が先行発売されました。どんなクルマなのかあらためて紹介します。

納車の予定は2024年第3四半期から

 トヨタモーターヨーロッパ(欧州トヨタ)は2023年12月5日、欧州市場で新型「Land Cruiser(ランドクルーザー。日本名:ランドクルーザー“250”)のオンラインでの先行発売を開始すると発表しました。

 ランドクルーザーは、「トヨタBJ型」として1951年8月1日に登場、シリーズとして生誕72周年を迎えた歴史あるモデルです。

 誕生直後には自動車として初めて富士山6合目の登山に成功したといいます。その後世界中で「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として信頼性・耐久性・悪路走破性の継承と進化を続けながら、現在までに約170の国と地域で、累計1130万台が販売されています。

 ランクルは、常に最新技術を導入しフラッグシップとして進化を担うステーションワゴン(300シリーズ)、高い耐久性、走破性が求められるヘビーデューティーモデル(70シリーズ)、悪路走破性をベースに扱いやすさと快適性を付与し、人々の生活と実用を支えるライトデューティーモデル(”プラド”)の3シリーズで展開してきました。

 今回、欧州で登場した新型ランクル250シリーズは、ランクルの中核モデルとして、”300″シリーズと同じGA-Fプラットフォームを採用し、フレーム剛性は+50%向上、車両全体の剛性としては+30%向上という従来型費で大幅な剛性強化を実現。

 さらにサスペンションの基本性能向上や、電動パワーステアリング(EPS)の採用、またトヨタブランドとして初採用となる、スイッチ操作で、フロントスタビライザーの状態を切り替え可能SDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism)の採用などで、オフローダーとしての基本性能を大幅に向上しています。

 新型ランクル250のボディサイズは全長4925mm×全幅1980mm×全高1870mm(日本仕様)と、従来のランドクルーザープラドに比べ全長で100mm、全幅95mm、全高20mm、それぞれ拡大。またホイールベースも2850mmと、従来型比で60mm拡大しています。

 欧州では、204馬力・500Nmを発生する2.8リッターディーゼルターボ+8速ATを用意。最大3500kgのトーイング能力(牽引能力)を備えています。また2025年には48Vマイルドハイブリッド技術を搭載した2.8リッターディーゼルターボモデルが導入される予定となっています。

限定車「ファーストエディション」はオンライン販売限定

 今回、欧州で先行販売された新型ランドクルーザー250は、限定車「ファーストエディション」を用意。

欧州で先行販売されたトヨタ新型「ランドクルーザー(日本名:ランドクルーザー250)」の通常モデル

 これは先行販売期間中にオンラインで車両を予約した人のみに提供されるモデルで、18インチのホイール、クラシックな丸型ヘッドライト、バイトーンのサンドまたはスモーキーブルーのボディ色、専用のバッジを備えた特注のスタイルとなっています。

このファーストエディションは、新型ランドクルーザー250の最上位モデルとなります。

 さらに先行予約では「プレステージ」「エグゼクティブ」のふたつのバージョンを用意しています。

 プレステージとエグゼクティブバージョンは、車両の基本的な強度と機能をクリーンで現代的な、形状と機能を追求した外観で伝える強力な新しいエクステリアデザインとなり、ファーストエディションの丸型ヘッドライトに対し、角型ヘッドライトを採用します。

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 ファーストエディション、プレステージ、エグゼクティブの3つのバージョンはすべて、2列5人乗り仕様と3列7人乗り仕様が設定されます。

 納車は2024年第3四半期から開始される予定です。