クルマや飛行機、バイクなどの旅行もよいですが、フェリーのクルーズ旅行も人気のようです。豪華フェリー「らべんだあ」「あざれあ」の魅力はどこなのでしょうか。

●豪華フェリー「らべんだあ」「あざれあ」が人気の理由

 近年、家族や友人との旅行や一人旅を楽しむ方が増えてきています。ラグジュアリーな空間で非日常を味わいたい方に人気なのが、フェリークルーズです。

 かつて、フェリーといえば「ぎゅうぎゅう詰めで雑魚寝」というイメージを持たれることもあったかもしれませんが、今ではオーシャンビューの浴室はもちろん、ドックランを用意している豪華フェリーもあります。

 そんな豪華フェリーのひとつが、新潟港と北海道の小樽港をつなぐ「らべんだあ」「あざれあ」です。「らべんだあ」「あざれあ」は、2017年から出航した600名が乗ることができるフェリー。

 両船とも船内には、レストランやカフェ、コース料理を食べることができるグリル、ショップ、スポーツルーム、カラオケなどが楽しめるアミューズメントボックス、露天風呂・サウナ完備の大浴場があり、船旅を楽しめる施設がたくさんそろっています。

 客室は、リーズナブルな2段ベッドの大部屋タイプからスイートタイプまで選ぶことができ、さまざまな旅行スタイルに合わせてクルージングを楽しむことができます。

 たとえば、ウィズペットルームやドッグランがあるため、ペット同伴可能です。自宅に置いて来たり誰かに預けたりするのが心配な方に最適です。

 また、フェリーの旅で心配なのが船酔いですが、乗船時間は1泊と短く、あまり揺れを感じにくいため、安心してゆっくりした時間を過ごすことができたという旅客も多いようです。

 豪華フェリー「らべんだあ」の人気の理由は、リーズナブルな非日常的体験です。豪華クルーズ客船と比べると、フェリーは安く、手が届きやすくなっています。

 たとえば、東京駅から約2時間かけて上越新幹線で新潟駅に行き、タクシーに乗って約15分で新潟港へ。そのあと、フェリー「らべんだあ」に乗船し、船中で1泊。

 小樽港に到着後、小樽市内で1泊して、帰りは飛行機で新千歳空港から羽田空港に戻ってくるという2泊3日の旅行を計画することもできます。

 東京に住んでいる方にとってみると、新潟や小樽は縁遠く、さらにフェリーの旅というと想像がつかないかもしれませんが、意外にも簡単に計画できます。

 このように非日常体験ながら、費用は大変安くなっています。2024年6月1日以降は旅客運賃が1000〜2000円程度上がってしまうのですが、それでももっとも安いと1人あたり7500円、最上級のスイートルームでも4万5200〜5万1800円。

 5月31日までなら、さらに安くなっています。昨今インバウンド観光客の影響を受けて高騰するホテル代と比べても手が届きやすい料金です。

●豪華フェリー「らべんだあ」「あざれあ」のスイートルームはどのような部屋?

 さて、フェリー「らべんだあ」「あざれあ」でもっとも高いスイートルームはどのような部屋なのでしょうか。

 スイートルームについて、「らべんだあ」「あざれあ」を運営する「新日本海フェリー」の担当者は以下のように話します。

スイート

 「スイートルームの設備としては、専用テラスやバス、洗浄機付きトイレ、独立洗面所、クローゼット、テレビ、DVDプレイヤー、冷蔵庫、インターホン、ドライヤー、机、ソファ、ドレッサーなどがございます。

 また、スイートルームの面積は56平方メートルで、そのうちテラスが8平方メートルです。
 
 運賃は乗船日によって異なりますが、期間Aの場合、2024年5月31日までは4万3100円〜/1名様、2024年6月1日からは4万5200円〜/1名様でございます。

 『らべんだあ』や『あざれあ』のスイートルームは、広々とした空間にゆったりお休みいただけるソファや専用テラス、オーシャンビュー付きのラグジュアリーなお部屋です。

 また、スイートルームにご乗船のお客様には、北行きでは昼食・夕食を各1回、南行きでは夕食・朝食を各1回、グリルでのお食事をサービスしております」

 食事サービスについては、アレルギーに対する配慮もされるため、安心してサービスを受けることができます。(対応には限りがあります。また、必ず事前の連絡が必要です)

 このように行き届いた丁寧なサービスは、さまざまなユーザーから好評のようです。とくに船旅が好きな方や、クルーズ体験をしてみたい方に楽しまれています。

 このように豪華なスイートルームなら、結婚記念日や還暦のお祝いなど、記念旅行にもぴったりです。

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 かつては「ぎゅうぎゅう詰めの雑魚寝」というイメージを持つ方も多かった、フェリー旅行は豪華で優雅な時間を楽しめる旅行へとグレードアップしています。

 「動くホテル」と言われるほど、リラックスできる部屋に泊まってオーシャンビューの浴室を楽しむことができるだけではなく、ペットとゆっくりくつろげるツインの部屋もあるため、多様な旅行スタイルに合わせてかけがえのない思い出づくりができます。