日本でも人気のクロスカントリーモデル、ジープ「ラングラー」がフェイスリフト、改良新型が登場しました。どのように変わったのでしょうか。

発売を記念した2台の限定車も用意

 ステランティスジャパンは2024年5月10日、Jeep(ジープ)ブランドの本格オフローダー「Wrangler(ラングラー)」の新型モデルを発売しました。

 ラングラーは、1987年に初代が登場した本格4WDモデルで、現行型は2018年に登場した4代目JL型です。

 日本でも人気のクロカンモデルで、2023年の販売台数は4078台と、外国メーカー車モデル別新車登録台数ランキング(JAIA調べ)では16位にランクインしています。

 この数字は、グローバルで見ると米国・カナダ・中国に次いで日本は4番目に大きく、3位の中国の4402台に迫るほどの人気ぶりとなっているのが特徴です。

 全長4870mm×全幅1895mm(アンリミテッド・ルビコンは1930mm)×全高1845mm(同1855mm)、ホイールベースは3010mmというボディサイズで、すべてのグレードで272馬力・400Nmを発生する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載します。組み合わされるトランスミッションは8速ATです。

 今回登場した新型ラングラーはフェイスリフト版で、7スロットグリル、台形ホイールアーチのボクシーなフォルムといったラングラーの伝統的な要素を受け継ぎつつ、タフで快適なデザインへ変更されています。

 従来のマストアンテナに代わり、フロントウインドシールドに統合したアンテナを全グレードに初採用。これによりオフロード走行時の小枝の引っ掛かりを防止しているのも特徴です。

 また新しいブラックテクスチャーの7スロットグリルをベースに、グレードによりニュートラルグレーメタリックまたはプラチナシルバーのグリルサラウンドを採用しています。さらにホイールのデザインも変更されています。

 インテリアでは、「アンリミテッド・サハラ」および「アンリミテッド・ルビコン」グレードのフロントシートに「12ウェイパワーアジャスタブルシート」をラングラーとして初めて採用。さらに全グレードにラングラーとして初めてサイドカーテンエアバッグをフロントおよびリアに標準装備しています。

 また新12.3インチタッチスクリーンを全グレードに標準装備。Apple CarPlayおよびAndroid Autoに対応し、Apple CarPlayにおいては、ワイヤレスでの接続が可能となっています。

 新型ジープ・ラングラーの消費税込みの車両価格は以下のとおりです。

・Unlimited Sport(アンリミテッド・スポーツ):799万円
・Unlimited Sahara(アンリミテッド・サハラ):839万円
・Unlimited Rubicon(アンリミテッド・ルビコン):889万円

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 新型モデルの発表を記念し、2種類の限定モデル「Unlimited Rubicon High Velocity(アンリミテッド ルビコン ハイ ベロシティ)」および「Unlimited Sahara ローンチエディション」も同時に発売。

 アンリミテッド・ルビコン ハイ ベロシティはビビッドな黄色のボディカラーをまとった限定モデルで、10台限定。同年5月17日まで申し込みを受け付けるといいます。

 アンリミテッド・サハラ ローンチエディションは、トレドノース(ラングラーの生産工場)の地形柄入りフェンダーデカール、およびジープの誕生年である「1941」のロゴ入りテールゲートデカールを特別装備。ボディカラーは、限定モデルならではの特別色のアンヴィル C/Cです。300台の限定モデルとなります。

 限定車の車両価格は以下のとおりです。

・Unlimited Rubicon High Velocity(アンリミテッド・ルビコン ハイ ベロシティ):899万円
・Unlimited Sahara(アンリミテッド・サハラ)ローンチエディション:849万円