5月7日、ロールス・ロイス モーターカーズはラグジュアリーSUV「カリナン」のシリーズIIを発表しました。従来モデルから、どのように進化したのでしょうか。

クライアントの要望に応えるべく、内外装を進化させる

 ロールス・ロイス・モーターカーズは2024年5月7日、最高級SUV「CULLINAN(カリナン)」の改良モデル「カリナン シリーズII」を発表しました。

 カリナンは、ロールス・ロイス初のSUVとして2018年に発表されました。

 そして今回、世界中のクライアントの要望に応えるべく、大幅な改良でシリーズIIへと進化しています。

 エクステリアでは「垂直性」をテーマとして、カリナンの活躍する舞台となるメガシティの高層ビルをイメージしています。縦長のデイタイムランニングライトのグラフィックスは、昼夜を問わずカリナン シリーズIIを識別できるポイントとなるでしょう。

 フロントマスクは、シンプルなフィーチャーラインと鮮明なエッジで構成され、カリナンの寛大なプロポーションと存在感を増幅しています。バンパーのラインは、デイタイムランニングライトの下端からクルマの中心点まで浅いV字型を形成し、これは現代のスポーツヨットの鋭いアローラインを彷彿とさせています。

 その下には外側に開いた形状のエアインテークが備わります。ロールス・ロイスのアイデンティティであるパンテオングリルはイルミネーション付きになりました。これはカリナンでは初めての装備です。

サイドビューでは、テールライトからリアホイールの「RR」センターキャップの中心まで続くフィーチャーラインを追加しています。またホイールサイズは23インチにアップされ、3次元の切り口がデザインされた7スポークのデザインとなっています。

 リアビューでは、ミラー仕上げのステンレス鋼によるエキゾーストエンドが力強さを示しています。

 カリナンのクライアントの多くが要求する大胆な自己表現を反映して、インテリアは革新的な装飾とディテールが追加されました。ダッシュボードの上面には、ガラスパネルが装着されています。

 メーターパネルとセンターのインフォメーションディスプレイは、高度な「スピリット」オペレーティングシステムに対応するよう再設計されました。このデジタルインターフェースは、電気自動車の「スペクター」で最初に導入されました。

 これには、ロールス・ロイスのプライベートメンバー・アプリケーションである「ウィスパーズ」が統合されています。リアシートで最大2つのストリーミングデバイスをリアスクリーンに接続でき、またコントロールやマッサージ、エアコンなどのオーダーメイドといったインターフェースが組み込まれています。

 さらに、Wi-Fiホットスポット接続や、2つのスクリーンで別々のコンテンツを楽しむこともできます。最新世代の18チャンネル1400Wの18スピーカーオーディオもオプション設定されています。

 助手席の前には、イルミネーションフェシアパネルがあります。これは強化セキュリティガラスに7000ドットがレーザーエッチングされ、光る「CULLINAN」のロゴと高層ビルをインスパイアしたグラフィックが特徴的です。

 インフォメーションセンターディスプレイと並んで、新しいスピリット of エクスタシーのクロックキャビネットも配されています。

 インテリアの素材には、繊細なきらめきを持つ天然オープンポア木材のグレーステンドアッシュや、デュアルティツイルと名づけられた新しいレーヨン生地なども採用しています。

 カリナンは、このシリーズIIによってその立ち位置を進化させ、多くのクライアントの要望に応えた、現代の工芸品に近い存在であることをSAI証明しています。