ポルシェ911に、まもなくその歴史上初となるハイブリッドモデルが登場します。世界初公開の日時が発表されました。

5月28日22時(日本時間)にワールドプレミア

 独ポルシェAGは2024年5月13日、ハイブリッドドライブを搭載した初のポルシェ「911」の最終テストが完了、市販準備が整ったと発表しました。

 新型911の世界初公開は、同年5月28日22:00(日本時間)に行われます。

 ポルシェ911は、初代901型が1963年に誕生。水平対向6気筒エンジン、後輪駆動のRRレイアウトはこの初代モデルから一貫したコンセプトで愛好家から高い支持を得ています。

 そして現行モデルである「922型」は、CO2削減に対する環境基準や燃費効率向上を目的に、ベース車両はすべて3リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンとなりました。

 まもなく登場する次期型911は、フルモデルチェンジではなく992の第2世代である「992.2型」となる予定です。

 注目は、61年にもわたる911の歴史上、初めてハイブリッドを用意することです。

 911および718モデルライン担当副社長のフランク・モーザー氏は「当社のアイコンが61年の歴史の中で初めて、ハイブリッドドライブシステムを市販モデルの911に搭載します。この革新的なパフォーマンスハイブリッドは911をさらにダイナミックなものにします」とコメントしています。

 さらに「ドバイでのテストの最終段階のように、極寒の寒さから灼熱の暑さまで様々な事態を想定して、世界中のあらゆる条件下でテストを行いました。新型911は、ドライブトレインの負荷が高い峠道の過酷な状況でも、あるいはストップ&ゴーの多い市街地の交通環境でも、最も困難な課題を見事に克服しています。当社のエンジニアとテストドライバーは合計500万km以上の開発走行を記録しました」と続けています。

 またニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)での開発テストも行っており、先代モデルを8.3秒上回る、7分16秒934のラップタイムを記録。テスト車両は標準のロードタイヤを装着、さらにオプション設定の固定式リアウイングを備えたエアロキットを装着した車両だといいます。

 ポルシェブランドアンバサダーのイェルク・ベルクマイスター氏は「新しい911はサーキットでもかなり速くなりました。グリップの向上、パワーの大幅な増大、そしてパフォーマンスハイブリッドの自然なレスポンスも大きなメリットです」とコメントしています。

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 まもなく世界初公開される新型911ですが、YouTubeのポルシェチャンネルにてその様子が放送される予定です。