欧州フォードから登場した新型「エクスプローラーEV」は、欧州市場向けに開発されたフォードのミドルSUVサイズの電気自動車です。ドイツ・ケルンにあるフォードの工場で量産が開始されました。

米国版SUV「エクスプローラー」とはサイズもデザインも異なる

 欧州フォード(Ford of Europe)は2024年6月4日、ドイツ・ケルンにあるフォードEVセンター(工場)にて新型「ALL-ELECTRIC EXPLORER(エクスプローラーEV)」の量産を開始したと発表しました。

 同年後半には欧州市場にて納車が開始される予定です。

 エクスプローラーは1990年に米国で登場したミドルサイズSUVで、日本でも1991年より正規販売していました。

 現行モデルは2019年に登場した6代目となります。2016年にフォード・ジャパンが日本市場から撤退したことにより、現在日本では正規輸入されていません。

 今回欧州で量産が開始された新型エクスプローラーEVは、ドイツのエンジニアリングと米国のスタイリングを組み合わせた新たな電気自動車です。ケルンのフォードEVセンターで生産される最初のモデルとなります。

 フォード・ケルンEVセンターは1930年に設立された歴史ある工場に20億ドルを投資し全面改良、新世代の電気自動車を生産するための本拠地として2023年6月にオープンした場所。フォードにとって世界初のカーボンニュートラルな車両組立工場で、年間25万台のEV生産能力を持つといいます。

 新型エクスプローラーEVは、ドイツで設計/生産されるミドルサイズのSUVで、2列5人乗りシートを備えています。通常時の荷室容量は470リッターと、ファミリーユースもこなします。

 VWグループと共同開発され、同グループのEV用プラットフォーム「MEB」を採用しています。

 新型エクスプローラーEVのボディサイズは全長4460mm×全幅1870mm×全高1600mm、ホイールベースは2770mmという大きさで、米国仕様の「エクスプローラー」の全長5050mm×全幅2000mm×全高1780mm、ホイールベース3030mmとはまったく異なる1台となっています。
 
 エクステリアは、伝統的なフロントグリルの代わりに大胆な「シールド」デザインを採用。象徴的な米国のSUV精神を引き継ぎつつ、新たな電動化時代のフォードを再定義しています。

 インテリアは15インチの可動式スクリーンを搭載。SYNCムーブ・インフォテインメントシステムは、Android AutoおよびApple CarPlayのワイヤレス接続も可能にしています。

 運転支援システムは欧州フォードのモデルとしてはじめて、レバーを押すだけでスムーズかつ安全に車線変更をおこなう「アシステッド・レーンチェンジ」を搭載。さらに交通量の多い場所で、ドアを開ける前に自転車の接近を警告する「クリアー・エグジットアシスト」を装備します。

 後輪駆動(RWD)仕様と前輪駆動(AWD)が用意されます。新型エクスプローラーEVのドイツでの車両価格は、4万2500ユーロ(日本円で約721万円。ドイツの付加価値税VAT19%含む。EV補助金は含まれない)からとなっています。