トヨタの最高級SUV「ランドクルーザー300」は、発売時から受注停止が続く超人気車です。価格も高額ですが、購入するにはいくらの年収が必要なのでしょうか。

人気グレードのZXガソリン車を買うにはいくら必要?

 世界中で支持されている高級SUVといえば、トヨタ「ランドクルーザー」があげられるでしょう。

 そのなかでも、フラッグシップ車として高い人気を誇るのが「ランドクルーザー300」です。

 2021年、以前のシリーズをフルモデルチェンジし、より高級路線を強めて登場しました。新開発のV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、なおかつラグジュアリーな乗り心地が特徴です。

 あまりの人気に発売時には生産が追いつかず、受注停止が続きました。2024年6月現在もその状況は変わらず、ファンから受注再開が待たれています。

 ランドクルーザー300は5種のグレード展開です。

 エントリーグレードの「GX」に始まり、「AX」と「VX」、さらにスポーツグレードの「GR SPORT」が加わります。そして、最上級グレードが「ZX」です。

 また、フラッグシップらしく新車価格は高額です。最も廉価なGXモデルでも510万円、最も高価なGR SPORTは800万円に達します。

 たとえば、人気のZXガソリン車をみてみましょう。

 3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジン(最大出力415馬力/最大トルク650Nm)の7人乗り、大径20インチタイヤ&ホイールやハンズフリーパワーバックドアなどの装備が搭載されています。

 本体価格は730万円(消費税込)です。さらに、オプション費などが1割程度かかるとすると、購入費は合計で803万円です。

 では、ランドクルーザー300、ZXガソリン車のオーナーになるには、どれくらいの年収があればいいのでしょうか。

ローンやリースなら手が届くのか?

 新車の場合、一般的に、クルマの購入費は年収の半分以下に抑えると無理がないといわれます。

トヨタ「ランドクルーザー300」のインテリア

 そうすると、ZXガソリン車の購入費803万円の2倍、つまり1606万円の年収がないと手が出せないことになります。

 国税庁の年収調査によると、2022年度の日本の平均年収は457万6000円ですから、ZXガソリン車を買えるのは限られた人といえそうです。

 では、世帯年収でみるとどうでしょうか。

 同じ調査で、男性の平均年収は563万3000円、女性は313万7000円です。これらを足して世帯年収とすると、877万円と計算できます。

 共働きで1000万円近くの年収は目指せそうですが、世帯年収1606万円をゴールにするには少し距離がありそうです。

 また、ローンの支払額から検討することもできます。

 ローンを組む場合、毎月の返済額を手取り収入の20%程度に抑えると負担が少ないといわれます。

 さきほどの世帯年収877万円で考えてみましょう。年収を単純に12か月で割り、社会保険料や所得税などの源泉徴収が25%天引きされるとすると、世帯の手取り月収は約54万8000円と計算できます。

 すると、その20%である11万6000円まではローンの支払いにあてられそうです。

 仮に、ZXガソリン車の購入費803万円を、金利4%、5年ローンの60回払いで支払うとしましょう。

 頭金やボーナス払いなしで計算すると、返済総額は約887万円、月々に約15万円を支払うことになります。6年の72回払いローンを組むと、月々の返済額は12万5000円ほどに下がります。

 さらに、トヨタでは残価設定ローンも利用できます。

 残価設定ローンは、3年後や5年後の予想下取り価格を車両本体価格から引き、残りの金額を分割で支払います。そのため、毎月の支払額をさらに抑えることができます。

 契約満了時は、新車に乗り換える、クルマを返却する、残高を精算するという選択肢があります。

 一方、自分で所有せず、リースでランドクルーザー300に乗るという方法もあります。

 リースの場合、車両代登録諸経費や自賠責保険、税金といった諸費用が毎月の料金に含まれます。

 ZXガソリン車のリース料金は、5年契約で月々7〜8万円ほどのようです。

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 トヨタの高級SUVを象徴するランドクルーザー300ですが、購入方法によってはまったく手が届かないというわけではなさそうです。

 受注が再開されればトヨタホームページで見積もりもとれるので、購入を検討している場合はシミュレーションしてみるといいかもしれません。