アルピーヌ「A110」のラインナップ名称が変更になり、分かりやすくなりました。それに伴い追加設定されたエアロキットが要注目です。

分かりやすくなったアルピーヌ「A110」のラインナップ

 2021年11月24日、2022年モデルのアルピーヌ「A110」が発表された。今回の発表で注目したいのは、A110のラインアップが整理されたということだ。これまでの「A110 PURE」、「A110 LINEAGE」、「A110 S」というものから「A110」、「A110 GT」、「A110 S」というラインナップとなり、A110 GTとA110 Sには専用のシャシが用意され、エンジンの出力も向上されることになった。

●エアロキットも登場

 まずはエントリーモデルとなるA110から見ていこう。このクルマに搭載されているエンジンは、1.8リッター4気筒ターボで、最高出力は158kW(251.5ps)/6000rpm、最大トルクは320Nm/2000-4800rpm。トランスミッションはゲトラグ製の7速ツインクラッチを採用し、車重は1102kg。0-100km/h加速は4.5秒と発表されている。

 A110 GTは同じエンジンをベースに、最高出力を221kW(300.5ps)/6300rpm、最大トルクを340Nm/2400-6000rpmにアップ。それに伴いブレーキローターを、A110の前後Φ296mmからΦ320mmへと大径化している、標準のタイヤサイズはA110がフロント205/45R17、リア235/45R17なのに対し、A110 GTはフロント205/40R18、リア235/40R18となっている。車重は1119kgだが、0−100km/h加速は4.2秒となる。

 トップモデルとなるA110 Sは、走りに重点を置いた仕様となる。エンジンはA110 GTと同じスペックとなっているが、車重は1109kgと軽くなっているほか、オプションとして空力特性を改善するエアロキットが用意されている。

 このエアロキットは、カーボン製のフロントブレードとリアスポイラー、フラットフロア化を実現するフロントフェアリング、リアディフューザーというアイテムで構成されていて、装着することで前輪に60kg、後輪に81kgの荷重を掛けることが可能となる。

 このエアロキットを装備することで、A110 Sの最高速は、275km/hにまで伸びるとのこと。一般的にいうと、ダウンフォースが大きいエアロパーツを装着すると、空気抵抗の問題から最高速は低くなりがちなのだが、A110とA110 GTの最高速は250km/h、エアロ装着なしのA110 Sは260km/hとのことなので、このA110 S専用エアロキットは、装着することによってトラクション性能が向上し、かつ、抗力が小さいものとなっているのだろう。

 なお、このA110 Sに装着されているタイヤサイズは、フロントが215/40R18、リアは245/40R18と、A110 GTよりも1サイズ太いものとなっている。

「A110 GT」のコックピット。GTと名がつくだけあって、カラーもグランドツアラーに相応しいブラウン系

 インテリアの注目ポイントは、インフォテインメントシステムとコネクティビティの進化だ。2022モデルのA110共通の装備として、7インチのタッチスクリーンが装備されていて、アップルのCarPlayとアンドロイドAutoに対応。音声認識も可能となっているほか、FOTA(Firmware Over The Air)によるリモートアップデートにも対応している。将来的にはWi-Fi接続の追加も可能となる予定もある。

 A110 Sには、ブースト圧やパワー/トルク表示、ステアリングの角度やギアボックス温度、サーキットでのラップタイムなどの表示が可能な、アルピーヌ・テレマティクス・メニューも装備されている。

 オーディオはバージョンに応じて、フォーカル製の2スピーカー+2ツィーター、もしくは同じくフォーカル製の2スピーカー+2ツィーター+1サブウーファーという、プレミアムオーディオシステムが用意されている。

 ボディカラーはグレイシャー・ホワイト、イリディセント・ホワイト、アビス・ブルー、アルピーヌ・ブルー、ディープ・ブラック、サンダー・グレー、サンダー・グレー・マットフィニッシュ、ファイヤー・オレンジという8色を用意。さらにA110 Sのオプションとして、ファイヤーオレンジとディープブラックルーフという、デュアルカラーもラインアップしている。

 気になる新型A110の欧州での車両価格は、A110が4万9905ポンド(邦貨換算約768万円)、A110 GTは5万9355ポンド(邦貨換算約914万円)、A110 Sは5万9955ポンド(邦貨換算約923万円)。現在のところ、日本での発売時期は未定である。