空前のキャンプブームでキャンピングカーにも注目が集まっていますが、流行に敏感なエッジな人たちはいま、クラシックなキャンパーでキャンプを楽しんでいます。ということで、千原ジュニアさんがプロデュースしたレトロバンを紹介します。

旧車愛がとまらない芸人「千原ジュニア」のバンライフとは

 東京オートサロン2022では、初の試みとして「東京アウトドアショー2022」が同じ会場内で開催された。近年ブームになっているアウトドアを牽引する有名ブランド80社が一堂に会した会場には、ファッション、ライフスタイル、エコロジー、ツーリズム、ビークルといったカテゴリーに分けられ、最新ギアを見て触って、買い物まで出来る空間が広がっていた。

●ライバルはワーゲンバス

 そんな中、ビークルエリアにVAGUEにとって気になる1台が置かれていた。ターコイズブルーとアイボリーのツートンカラーに塗り分けられた歴史を感じるレトロバン。味のある個性的なルックスがとてもお洒落なキャンピングバンである。

 ベースは、1961年にアメリカのフルサイズバンとして登場したフォード「エコノライン」だ。当時の資料によるとフォルクスワーゲン「タイプII」を参考に商業用バンとして開発。見た目がなんとなく似ているのもそんなストーリーがあったからだといわれている。

 このお洒落でレトロな外観を持つフォード・エコノライン・キャンパーをプロデュースしたのは、旧車好きとして数多くのクルマやバイクを所有するお笑い芸人「千原ジュニア」さんだった。

千原ジュニアのセンス良いカスタマイズとは

 千原ジュニアさんは「いつかは乗りたい」と、自身がずっと欲しいと願っていたフォード・エコノライン・キャンパーが、アメリカのサウスダコタ州のオークションに1台だけ出品されるという情報を聞き、それを購入。海上コンテナ輸送で日本に輸入し、国内仕様として登録した。

ウインドウのデザインなどにもレトロな雰囲気が漂っているサイドビュー

●現代のガジェットも使いやすいように

 旧車愛の強い千原ジュニアさんは、なるべくオリジナルの状態を崩さずに乗りたい派。

 そのため、このフォード・エコノライン・キャンパーに取り付けてあったドーム状に持ち上がるポップアップルーフとハンモック型のベッドはそのままに、ほとんど使うことが無いキッチンを取り外して広い空間を確保。

 そこに、縦に並ぶベンチシートをセットして、みんなで外遊びを楽しめるようにした。ちにみに、この追加したベンチシート、フルフラット機構を備えているので、キャンプに出かけた際はハンモック型のベットに加えてもうひとつ就寝スペースを確保できる作りになっている。

 また、これ以外にも改良した箇所がいくつかある。例えば乗降しやすいようにドアの開閉と連動したサイドステップを追加装備したり、各シートには携帯充電用のUSBポート付け、さらに、車内で家電が使えるAC電源供給システムと専用コンセントを追加するなど、便利で快適な車内空間作りのための装備を充実させている。

 古いキャンピンクカーには、そのレトロな雰囲気に味があって魅力的なものが多い。1960年代のデザインは、現代のクルマにはない魅力にあふれている。

 この千原ジュニアさんプロデュースのフォード・エコノライン・キャンパーは、レトロなデザインや雰囲気はそのままに、現代で使うにはちょっと不便だと感じる箇所に手が加えられている。いうなれば、レトロキャンパーのリノベーションだ。

 家族、仲間との旅を楽しむ1台として、最高のキャンパーに仕上がっていると思う。