かつては大名でありながら生活に困窮するほど没落した武士(通称:殿)が、ひょんなことから出会ったコーギー(その名も“犬”)に翻弄される姿を描いた西田理英(@itikogi)さんの漫画「殿と犬」。本来江戸時代の日本にはいないはずのコーギーだが、「胴長・短足・尾無し」な“犬”のほんわかした佇まいに魅了されていく“殿”同様、メロメロになる読者が続出している。そこで今回、作者の西田理英さんにインタビューした。



■身近なモデルの存在が“犬”をより魅力的にする?

――武士とコーギーという異色な組み合わせが魅力の本作を描くきっかけは?

【西田理英】数年前に犬をメインにした漫画を依頼され、我が家にはコーギーがいたために犬種は迷うことなくコーギーにしました。当時は読み切り8ページというショートストーリーを頼まれたので、どうせなら時代設定を自分の好きな“戦国〜江戸あたり”にしようと思い、コーギーを拾った武士の話ができあがりました。

――作中のコーギー“犬”の愛らしい姿に癒やされる読者が続出しています。

【西田理英】我が家の愛犬はウェルシュ・コーギー・ペンブロークです。動きや表情などのモデルになってもらっています。

――2024年2月15日に本作の単行本3巻が発売となりました。

【西田理英】3巻の殿&犬は、泥棒を捕まえたことをきっかけに「豪傑と忠犬」の噂が広がり、町の名物モノノフ&モフモフコンビとなっていきます。褒められて「どや顔」する顔や、仔犬に嫉妬する姿など、さらに多彩な表情を見せる犬にもご期待ください。どうぞお楽しみに!



取材協力:西田理英(@itikogi)、COMICポラリス編集部(@comicpolaris)