ここ最近SNSなどでもよく見かける“韓国グリークヨーグルト”。韓国には専門店も多く、今話題になっている食べ物のひとつで、韓国旅行でも「食べるべき一品」として紹介されている。そんな話題沸騰中の韓国グリークヨーグルトとは?原宿にオープンした専門店に行ってきた。

■何がどう違う?韓国グリークヨーグルト
そもそも“韓国グリークヨーグルト”とは、一般的なヨーグルトと何が違うのか。日本では、500グラム前後の大容量や小分けタイプのカップ入りなど、さまざまなタイプで販売されている無糖ヨーグルト。砂糖やジャム、フルーツなどと合わせて食べることが多く、食感としてはとろっとしたものが多い。ほかにもカスピ海ヨーグルトのような粘り気のあるヨーグルトや植物性原料で作られるヨーグルトなどもある。

そしてもうひとつ、2011年ごろから食べられるようになったのがギリシャヨーグルト、英語で「Greek yogurt(グリークヨーグルト)」だ。では、韓国グリークヨーグルトはギリシャヨーグルトのことかというと少し違う。ギリシャヨーグルトは“水切りヨーグルト”とも呼ばれ、ヨーグルトの水分を切って作られる。それによって酸味が少なくクリーミーで、食感ももったりと濃厚になる。韓国グリークヨーグルトは一般的なギリシャヨーグルトよりももっと水分が少なく、より濃厚でもっちりした食感。このヨーグルトにフルーツやコンフィチュール、ナッツ、グラノーラなど、さまざまなトッピングをして楽しむのが韓国グリークヨーグルトだ。

今回、東京・原宿の竹下通りにオープンした韓国グリークヨーグルト専門店「Bowls #(ボウルズ)」。メニューは9種の韓国グリークヨーグルトと、コーヒーやティーなどのドリンク。カウンターでオーダーしてイートインかテイクアウト(一部商品を除く)で食べられる。

こちらのヨーグルトは岩手県産の生乳を使用したヨーグルトで、ベストなもっちりクリーミーな食感にこだわり店舗で水切りを行い、固すぎず柔らかすぎない絶妙な食感を実現している。濃密なもっちり感なのでアイスクリームディッシャーを使用して盛り付けている。

■フレッシュフルーツなど20種以上のトッピング
定番メニューはオープン時では9種。いちごやバナナ、ブルーベリー、グラノーラをトッピングした「オリジナルヨーグルトボウル」(1650円)や、マンゴーやパイナップルなどトロピカルフルーツの入った「トロピカルマンゴーボウル」(1540円)など、ヨーグルトとフルーツの組み合わせは相性抜群で食べやすい。トッピングを追加して自分仕様にカスタマイズするのも楽しい。店舗で手作りしているグラノーラは、グルテンフリー・白砂糖不使用で食べ応えをアップしてくれ、どのメニューにも相性がいいのでおすすめ。

今回、メニューの中で唯一の食事系ボウル「アボカドボウル」(1760円)を食べてみた。アボカドと生ハムをトッピングしているが、マンゴーやブルーベリー、ミックスナッツも入っている。仕上げにはハチミツとブラックペッパーがかかっていて、実はけっこう複雑な味の構成。

ヨーグルトは糖分を添加していないが、酸味が少なくもっちり。クリームチーズのような感じで、これらのトッピングのすべて相性がいい。フルーツと生ハムも合うし、アボカドと生ハムもおいしい。ヨーグルトとトッピングをいろいろ組み合わせたり、混ぜたりしながらひとつのボウルで多彩な味が楽しめる。ナッツの食感や胡椒のスパイシーさもいいアクセントになっている。

食べる場所によって味わいが変わり、食感も加わるので食べていて楽しい。ヨーグルトのもちっとした食感は食べ応えにもつながっていて、ボウルそのものは決して大きくはないが、全部食べるとけっこうおなかが満たされる。朝食ならこれだけでも十分満足できる。

グリークヨーグルトとの相性のよさから人気のコムハニーを使った「コムハニーボウル」(1485円)や、人気再燃中のアサイーを合わせた「アサイーヨーグルトボウル」(1760円)もシンプル&ヘルシーで、朝食によさそうだ。

どれもトッピング固定のメニューだが、それに別料金で自由に追加してカスタマイズができるのも楽しめるポイント。何度食べても飽きない、自分好みの韓国グリークヨーグルトが味わえる。韓国グリークヨーグルトが気になっていた人も、初めてだという人も、ぜひ一度このもっちり食感を体験してみよう。