東京都北区は、区ゆかりの偉人である渋沢栄一を肖像とする新紙幣発行の1カ月前となる2024年6月3日から、渋沢の精神とともに渋沢が30年間生活の拠点とした区の魅力を広く発信するため、クラウドファンディングを実施している。

これは「新一万円札発行カウントダウンプロジェクト」の一環で、渋沢の魅力や現代社会を支え続ける影響力について知ってもらうとともに、「お札が生まれるまち・北区」や「渋沢×北区」のイメージを強く発信することが目的。寄せられた寄附金は、旧渋沢庭園内史跡案内板更新費用などに使われ、区内外から訪れる来園者が近代日本社会の礎を築いた渋沢の意志を感じることができる空間作りに活用される。

■クラウドファンディング概要
東京都北区では、新一万円札発行の機運醸成を図ることを目的に、2023年9月から「新一万円札発行カウントダウンプロジェクト」を進めてきた。

渋沢栄一は1879年に飛鳥山へ別荘を構え、1901年からは本邸として30年もの間、生活の拠点とした。旧渋沢庭園の広大な敷地には、渋沢の喜寿(77歳)を祝って清水組(現・清水建設株式会社)が贈った洋風茶室・晩香廬や、傘寿(80歳)と子爵に昇格したお祝いを兼ねて竜門社(現・公益財団法人渋沢栄一記念財団)から贈呈された青淵文庫がある。国指定重要文化財であるそれら史跡を含む邸宅跡地は、現在は飛鳥山公園の一部として公開されている。

2024年6月3日に開始された今回のクラウドファンディングを通じて寄せられた寄附金は、北区飛鳥山に宿る渋沢の意志を後世に伝えていくために、旧渋沢庭園内の史跡案内看板の更新に活用される。

なお、今回のクラウドファンディングで行った寄附は、ふるさと納税として確定申告などを行うことで控除が受けられる。

クラウドファンディング実施期間
2024年6月3日〜7月31日(水)

返礼品
10万円以上を寄附すると、北区オリジナルの特別体験ツアー2種類から選択することができる。

■(1)大河ドラマ「青天を衝け」の時代考証を担当した渋沢史料館の職員のガイドによる旧渋沢庭園特別見学ツアー
見学だけでなく、参加者と渋沢史料館職員で渋沢について語り合う時間も用意。昼食は飛鳥山公園内レストラン「エプロンマーク」で提供。渋沢栄一グッズのお土産付き。

■(2)お札が生まれる瞬間を見学できる、普段は一般公開していない場所を含んだ国立印刷局東京工場特別見学ツアー
新紙幣に採用された技術やデザインの意味を学び、新紙幣を使うのが楽しくなる時間を用意。昼食は飛鳥山公園内レストラン「エプロンマーク」で提供。渋沢栄一グッズのお土産付き。

そのほか
3万円以上を寄附すると、旧渋沢庭園内に設置する銘板に名前が記載される。銘板の設置は原則3年。銘板が完成するまでは、北区公式サイトに名前が記載される。

今回の施策について担当者に話を聞いてみた。

ーー今回の施策の狙いは?
渋沢栄一翁と北区との直接的な関係は、渋沢翁が1874年に抄紙会社(後の王子製紙株式会社)の工場地を選定したことから始まりました。それから、亡くなるまで渋沢翁は北区・飛鳥山を人生の拠点としながら、経済活動のみならず民間外交や慈善事業に尽力しました。今回のクラウドファンディングは、お寄せいただいた寄附金で飛鳥山公園内旧渋沢庭園の史跡の案内板を改修し、区内外の方に渋沢翁と北区の関係に興味を持っていただき、北区に足を運んでいただくことが狙いです。

ーー今回のイベントのイチオシは?
旧渋沢庭園特別見学ツアーは、大河ドラマ「青天を衝け」の時代考証を担当した渋沢史料館の職員がガイドを担当しますので、参加者の方には渋沢栄一翁について熱く語り合う時間をお過ごしいただけます。国立印刷局東京工場特別見学ツアーは、普段は一般公開していない場所を見ていただき、明日から新紙幣を使うたびに、ツアーのことを思い出していただけるような時間を提供します。

両ツアー内で、今回のクラウドファンディングでお寄せいただいた寄附金により改修を行った、旧渋沢庭園内案内板を見ていただく予定です。昼食はいずれのツアーも飛鳥山公園内レストラン「エプロンマーク」で渋沢翁に関する特別メニューを提供予定です。さらに渋沢翁グッズのお土産付きで、渋沢翁づくしの内容となっています。

ーーユーザーへのメッセージは?
渋沢栄一翁が愛した北区にぜひお越しいただき、改修した案内板をご覧いただきたいです。