スーパーでレジ店員として働く、あとみ(@yumekomanga)さん。毎日何百、何千もの人が訪れるだけあって、さまざまなハプニングや時にはほっこりする出来事が起こるのだとか。そんなお客様とのエピソードを漫画にして発信する彼女に、今回は作品の裏側について聞いてみた!

■隣のレジに嫌なお客様が…。同僚のピンチを救ったのは?
職場での人間模様やレジ店員あるある、印象的なお客様とのエピソードを漫画にし、Instagramで発信しているあとみさん。この1年ほどはコロナ禍によって変化した買い物様式に関するエピソードに反響が集まった。アクリル板越しのやり取りに、ゴム手袋の装着、トレーでのお釣りの受け渡しなど、今や当たり前となっているが、最初はチクッとしたひと言を言ってくる人もいたんだとか。

モヤッとしていたところに現れた救世主は、小さな女の子。フォロワーからは「天使が現れた…!」「女の子の方が魂のレベルが高い」と、スカッとした人も多かった様子。「こんな嫌なお客様は稀ではありますが、たまーーにいらっしゃいます…。優しいお声をかけてくださるお客様にはひたすら感謝です」と、あとみさん。お互いに気持ちよく過ごせるようにしたいものだ。

なかにはスーパー側の対策を上回る、徹底した感染防止策を繰り出すお客様も!サングラスにマスク姿の女性がカバンから取り出したのは、とある文言が書かれた紙。
「このお客様、今は紙を出されないのですが、もう店員側はみんなわかっているので、相変わらず無言で接客しています…(汗)」と、あとみさん。客の徹底ぶりに「ここまでやる人がいるんですか!」「いろんな人がいますね(笑)」と驚きの声が集まった。


■子供たちやおばちゃまが繰り広げる、ほっこりエピソードもたくさん
気持ちが沈むこともあるが、子供たちの言動に癒されることも多いというあとみさん。なかでも印象に残っているのが、迷子の女の子のお話。自分の名前ではなくて親御さんや兄弟の名前を言ってしまうのは、結構あるあるなんだとか。

財布をなくしたおばちゃま軍団の、嵐のような勢いを描いたエピソードも印象深いそう。コロナ禍以前の出来事を漫画にしたもので、密を気にすることもない、人との温かいふれあいに、ほっこりしたという声も。

スーパーで長く勤めているあとみさんに、この仕事をしていてよかったと思う瞬間を聞くと、「ご年配のお客様ですが、私のレジをわざわざ探して並んでくださるのがうれしいです。時々、パンなどを差し入れしていただき、恐縮ではありますがお気持ちがありがたいです。頑張ろうって思えますね」と、語ってくれた。

あとみさんの漫画を読むようになってから、レジの人に「ありがとう」と言うようになった、という声もよく届くそう。

「ただの日常漫画ですが、いつも楽しみにしているとおっしゃってくださる読者様にいつも励まされています。些細なことにイライラする場面はお客様側も店員側もあるとは思いますが、できれば気の持ちようで、ほっこりや笑いや思いやりの1コマが増えていけば楽しいですよね。そんな日常でありたいです」

今日はどんなお客様が訪れるのか…。Instagramには数回にわたる長編漫画も投稿されているので、そちらもぜひ注目を。

取材・文=江口琴音(glass)