おにぎりの具材で目や鼻をつけた“顔おにぎり”をはじめ、みそ汁に蕎麦を入れた“みそ汁蕎麦”や、「揚げずにからあげ」をわざわざ使って作った“揚げてしまったからあげ”など、86歳の「おばあ」が作るユニークな料理が大人気の「おばあめし」。

その魅力をさらに伝えようと、2021年からウォーカープラスで連載がスタート。今回は、暑い夏に試したくなるサッパリした味わいが魅力のおにぎりから、「こどもの日」に出たスペシャルなおかずまで盛りだくさん!おばあの孫である大迫知信さんに、5月のメニューを振り返ってもらった。


■最近のおばあは?ワクチン接種完了でひと安心!
大迫さんにとって、うれしい出来事がたくさんあったという5月。なかでも、コロナ対策の一助になるワクチン接種の1回目が無事に終了したという、おばあの様子が印象的だったそうだ。

「幸いなことに、副反応もなかったです。接種後に感想を聞いたら、よほどうれしかったのかなぜか敬語で、満面の笑みで『100点です!』と話してくれました。僕もうれしかったですね」と大迫さん。

一時期はシンプルなおにぎりや料理が増えていたものの、接種完了で気分が高揚したのか、再び全盛期のようなユニークなラインナップが戻り始めてきたという。

では、どんなおにぎりが登場したのか?さっそく紹介しよう!

■おにぎりもサッパリ味に。夏にぴったりやんか、おばあ!
今回、大迫さんが紹介してくれたおにぎりの中で、3つはサッパリとした塩気のある浅漬けをまぶしたおにぎりだった。「夏の時期に合わせて作ってくれたのかもしれません」と大迫さんが言うように、見た目も涼やかなおにぎりばかり。

その中で最も異彩を放っていたのが、「キュウリとナスの浅漬けおにぎり」。浅漬けをどちらかではなく両方とも入れてしまったせいか、見た目もなかなかのインパクト。

「以前、同じようなおにぎりを作ってくれた時に、浅漬けの水気が多かったせいで形が崩れてしまったんですよ。そのリベンジとして作ってくれました。味は前回と同様でうまかったです!」

そして、浅漬けと“顔おにぎり”という奇跡のコラボを実現させたのが「オクラの浅漬けおにぎり」。青々とした浅漬けのオクラで顔を作ってしまうという、おばあの真骨頂!

「オクラのネバネバ食感が意外と良くて、納豆ごはんみたいな感覚でおいしかったです」大迫さんによると、目の上の繋がった眉毛がポイントだとか。

「『どんな発想やねん!』と心の中で叫びましたね」とうれしそうに話してくれたのが、ブロッコリーの浅漬けおにぎり。珍しいブロッコリーの浅漬けをおにぎりにしてしまうところが、おばあのユニークさの所以。このビジュアルは、おばあめし以外ではお目にかかれないだろう。

また、今回は珍しい失敗おにぎりの姿も。「浅漬けシリーズの1つとして作った、キュウリのおにぎりがうまく形にできなかったようです。『形が崩れたから、弁当箱に詰めた』と言っていました」

おにぎりの形をしていないキュウリ混ぜごはんを食べながら、「これだけキュウリを入れれば、固まらんやろうなー」と即座に思ったという大迫さん。コロナワクチン接種後1発目のおにぎりだっただけに、安心感から油断していたのでは?と、大迫さんは推測する。

最後は、浅漬けシリーズではなく、大迫さんいわく「まるでおやつみたい」という「イカ天スナックおにぎり」。

おばあのおにぎりの中では、“貼り付け系”に分類されるおにぎり。おばあの大好物だというイカ天2枚を、おにぎりの表面に貼り付けた斬新なひと品だ。「ソース味なので、ごはんともよく合います。ただやっぱりお菓子なので、どちらかと言えばおやつみたいな感覚でしょうか」

■ほんまに忘れてた⁉「こどもの日」の愛情メニュー
大迫さんはおばあの体調などを見るために、毎日夜ごはんを一緒に食べている。ここからはおばあが5月に作った、おばあイズムあふれる料理をご紹介。

毎年こどもの日には、ちまきを買って、特別なメニューを用意してくれていたというおばあ。ただ今年に限っては、「ああ、こどもの日か!」と大声をあげて笑っていたそう。とはいえ、テーブルに並んでいたのは、「本当に忘れていたのか?」と疑いたくなるような、大迫さんの大好物ばかり。

1つは、冷たいお蕎麦。さすが料理に心血を注ぐおばあだけあり、しっかり具材のワカメもトッピング!「暑い日ではなかったですが…紛れもなく、冷たいお蕎麦は僕の好物なので、うれしかったです」

さらに、ホッケの開きとどっさりと盛られたサラダが一緒にのったワンプレート。「ホッケが肉厚でたまらなかったです。サラダは、僕を高校生ぐらいだと思っているような大ボリュームです」

そして、久しぶりの登場で大迫さんが歓喜したのが、「南瓜の炊いたん」。ほどよい甘さと、ほっくりとした食感がおいしかったそうだ。

■すき焼き…じゃない。新作料理は謎だらけ!
無類の“すき焼き好き”だという大迫さんが「この日ばかりは度肝を抜かれた」と言うのが、とある日の料理。すき焼きを期待しながら、鍋の蓋を取ってみると…。定番の野菜たちが並ぶ中で、主役の牛肉の姿がない。

「しばらく経ってから気付きました。これは、すき焼きと煮物をコラボさせたんだって。おばあに『これはなんていう料理?』と聞いたら、間髪入れずに『ごった煮や!』って、えらい剣幕で答えが返ってきました」

そんなおばあ特製のごった煮の付け合わせとしてテーブルに出されていたのが、近頃の定番となっている焼き魚とサラダのワンプレート。

「一瞬見逃していたのですが、焼き魚をよく見ると、鮎の塩焼きだったんですよ」この鮎の塩焼き1つあるだけで、肉も魚もそろった豪華な食卓に早変わり。ごった煮も味わってみると、さすがすき焼きとのコラボ。ダシがきいた味わいといい、絶妙なジューシーさを保った鶏肉の味といい、通常のすき焼きより好きな味だったという。

6月は、我らがおばあの87歳の誕生日!来月の「おばあめし」もお楽しみに。

取材・文=橋本未来