舞台「鬼滅の刃」の竈門炭治郎役や「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageの爆豪勝己役など、人気作品に多数出演している俳優の小林亮太がハンバーガー好きの目線で取材したおいしさの秘密をお届けする。

■「マクドナルド」へのリスペクトから誕生した「ビッグマックL」
東京・台東区の「McLean -old burger stand- (マクレーンオールドバーガースタンド)」は、隅田川沿いにある人気グルメバーガー店。下町にあることから、かき揚げをサンドしたバーガーを考案したり、「ニンジャ」というワード入れた商品名にしたり、和を意識したメニューも好評だ。

一方でハンバーガーが誕生した1800年後半のアメリカを意識した店構えにするなど、店主のバーガー愛は深い。そのひとつに、大手チェーン「マクドナルド」をリスペクトした「ビッグマックL」(2020円)がある。興味津々の小林は、ダブルパティのボリュームにおののきながらもオーダーしてみることに…。

■レタスの形も「ビッグマック」を踏襲
「なんで『ビッグマック』を作ったんですか？」と小林が尋ねると、「マクレーンとマクドナルド、頭文字がMcで同じなんですよ。だから、『ビッグマック』と名乗っても正しいんです(笑)」と洒落の効いたネーミングへの遊び心を明かしながら、「あくまでも、マクドナルドへのリスペクトを込めて作っています」と店主の落合浩平さん。

ほかのメニューでは畳んでサンドされるレタスも、「ビッグマックL」では千切りにして使う。「レタスが千切りなのも本家『ビッグマック』仕様ですね(笑)」と、小林はいち早く気付いていた。また、レリッシュが覗く、薄いオレンジ色のバーガーソースも見た目は本家そのもので、小林の期待も高まる。

「こんなに近くで作っているところを見られるのはうれしい」と、カウンター席越しの調理場をさらに見回す小林が注目したのは、鉄板の上で、ヘラを使ってぎゅぎゅっと押し広げられるパティ。それを見て、粗挽き肉を使っている理由について質問すると、「グルメバーガー店はハンドチョップでやっているところが多いですよね。それも好きなんですけど、僕にとってハンバーガーらしいパティといえばやっぱり挽き肉なんです」と、オールドスタイルを愛する落合さんだからこそ、という回答が返ってきた。

さらに、調理工程を眺めていた小林は「結構しっかりめに塩コショウを振って、片面をしっかり焼くんですね」とコメント。

「パティ単体で食べるわけではなく、6つくらいの具材を一度に食べるので、一つひとつの味の存在感を出さないと負けちゃうんです。だから、塩コショウは振りすぎるくらいでちょうどいいバランスになります。また、お肉は焼き目が付かないとおいしさが出ないので、周りがカリッとするくらい片面をしっかり焼きつつ、中は柔らかくジューシーに仕上げています」(落合さん)

■3枚にスライスされたバンズが、まさに「ビッグマック」！
バンズは「マクレーンオールドバーガースタンド」も、東京のグルメバーガー店でおなじみの峰屋にオーダーしたオリジナルを使用。柔らかくもっちりめのバンズの断面を、鉄板でカリッと焼いて具材をサンドする。

「峰屋のバンズが3枚にスライスされているのは初めて見たかも」と、ならではのビジュアルにワクワクを隠せない小林の元に運ばれてきた「ビッグマックL」。その味は…？

■「想像の何倍も上をいく最高の味」と力説するおいしさ
シワを入れた耐油紙の上に鎮座する「ビッグマックL」の気取らない姿を見て、「このままいってくれと言われている気がする(笑)」と、小林。バーガー袋を使わずにかぶりつき、「包み紙がないと、ハンバーガーってこんなに肉汁が溢れてくるんですね」と驚いた顔を見せる。

「パティが2枚入っているので、ダイレクトに肉の旨みがきますね！バンズ、レタス、肉、チーズ、ピクルスっていうシンプルな構成も良くて。まさに『ビッグマック』のソース…という味わいのバーガーソースが、塩コショウでシンプルに味付けされたパティを引き立ててくれる感じ。バーガーソースがいい仕事をしてます」(小林)

「悪魔的とはこのこと、って感じの旨さ！匂いからは『マクドナルド』のあのバーガーを連想すると思うんですけど、食べてみると想像の何倍も上をいく最高の味です！」と、止まらない勢いで食べ切った小林だった。



ヘアメイク＝田中宏昌
撮影＝小山志麻
取材・文＝大谷和美

※感染症対策を行ったうえ、店舗の了承を得て撮影時のみマスクを外しています。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※新型コロナウイルス(COVID−19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。