「ちゃまいい〜!」と、我が子に思わずキュンキュンしてしまう母親が描く日常漫画が話題を呼んでいる。かわいい→きゃわいい→ちゃまいいという成り立ちによってできた独特なワードを使って感情を露わにしているのは、2児の母であるつんさん(@yan-mugi)。2人の子供を育てるなかで起きるハプニングや子供たちの成長を感じたエピソードなどを漫画にし、ブログやSNSで発信している。

今回は、そんな子育て真っ只中のつんさんが描く作品をご紹介。漫画の誕生秘話なども聞いた。


■作品のきっかけは1つの育児ブログ
おっとりとしているがしっかり者のヤンちゃん(11歳)と、無邪気で元気いっぱいのムギくん(6歳)との日常漫画を公開しているつんさん。2021年の6月からはシングルマザーとなり、3人と猫のジョルノで暮らしている。また、つんさんの姉・ネネさんやその息子であるリクくんも登場し、楽し気な様子が伝わってくる。


つんさんは幼い頃から絵を描くのが好きで、漫画もよく描いていたそう。ブログでコミックエッセイを発信し始めたのは、東日本大震災と育児で精神的に参ってしまった時に読んだ育児ブログに心を救われたことがきっかけだったと語る。

「育児の日々を綴っていた、名前も知らない方の育児ブログだったのですが、読んで救われました。私もいつかブログを始めて、読んだ人の息抜きになれたらいいなって思いました。それと、子供たちが大きくなったときに読んで笑ってほしいなと思ってます」

数あるつんさんの漫画のなかで、「乳しぼんだ話」は初めてバズった作品だったと振り返る。授乳期の辛さを表したこの作品には、「左パイが好きみたいで右パイをよく蹴られます」「乳叩き、乳つねりよくやられます」などの共感の声が多く寄せられた。つんさんは「同じように授乳を頑張っているお母さん達に出会えてうれしかったです」と話す。


辛いことには違いないのだが、つんさんの漫画はギャグテイストになっているところがポイント。辛さを分かち合うだけでなく、クスッと笑ってしまうところもあるのが、多くの人の目に留まった理由かもしれない。

■子育て法は「小さな子供にも常に真摯に、フラットに」
日常を切り取ったつんさんの漫画では、たびたび子育てへの姿勢も見えてくる。ヤンちゃんやムギくんが約束を破ったり、してはいけないことをしてしまった時のつんさんの諭し方にも愛が感じられる。

「自分で体験して気付くことも大切ですが、『子供の頃、大人が先に教えてくれてたら…』と思うことが結構あったので、自分が『知っていたら困らなかったのにな』と思っていたことは今のうちに諭せたらいいなと思っています」


まだハキハキと話すことが難しいムギくんに対しても、ちゃんと意見を聞くようにしているんだとか。予防接種に行く際、「事前に注射するって知りたい派?知りたくない派?」と尋ねているところが印象的だ。ムギくんの答えは「知りたくない!でも教えてほしい」で、思わずつんさんも「え?どっち?」と困惑したそうだ。ヤンちゃんにもムギくんにもいつも真摯に、なるべくフラットな姿勢で接しているつんさんの子育て法を参考にする人も少なくない。


つんさんたちの暮らしにさらにスパイスを与えているのが、猫のジョルノの存在。かわいらしい見た目に反してかなりアグレッシブで、脱走未遂事件を起こしたことも。感情が読み取りにくいクールな表情をしており、しかしそれがヤンちゃんやムギくんのコロコロと変わる表情と対照的で、そのコントラストがまたおもしろい。


■毎日がネタの宝庫!キュートで笑えるつんさん一家の日常
波乱万丈ながらも楽しく暮らすつんさん一家。今後も子供たちとできるいろんな遊びを考えているらしく、材料を揃えたはいいものの片付けのことを思うと勇気が出ず、あたためている手作りスライムに挑戦してみたいんだとか。

スライムというアイテムにハプニングの予感を抱きつつ、漫画化されることを楽しみに、今後も3人と1匹をあたたかく見守っていきたい。


取材・文=織田繭