今年の夏、福岡で「世界水泳選手権2023福岡大会」が開催される。同大会のナショナルスポンサーを務めるユニクロは、次世代の水泳アスリートを対象とした「ユニクロドリームプロジェクト 世界水泳2023観戦ツアー」を7月に開催するようだ。
今回、プロジェクトの一環としてサポーターに就任した2016年リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダリストの萩野公介氏が、地元住民とスポGOMIに参加するということで取材した。

■5歳から72歳までの幅広い年齢層、84名34チームが参加
朝8時の受付をめがけて、会場となる福岡のシーサイドももち海浜公園に向かうと、既に多くの参加者が待機していた。ごみ拾いの会場となるシーサイドももち海浜公園は、世界水泳福岡大会のオープンウォータースイミング、ハイダイビングの競技会場にもなるそうで、イベントには萩野氏に会えることを楽しみに来たであろう子供たちの姿もうかがえた。開会式を終えると「ごみ拾いは、スポーツだ!」の掛け声と共に、参加者84名34チームがそれぞれの作戦に沿って競技をスタートした。

■スポGOMI史上初となる、海洋ごみの引き上げを実施
本来、スポGOMIでは陸ごみを拾うのだが、今回は地元ダイバーも参加しスポGOMI史上初となる、海洋ごみを引き上げポイントに加算するという特別ルールを展開。萩野氏もダイバーチームと力を合わせ、海底ごみの引き上げを手伝ったが、なかなか引き上げられずに苦戦する場面も。最終的には自転車や釣り網など、大型のごみを引き上げることに成功していたが、まさか海の中に自転車が眠っているとは思ってもみなかったので正直驚いた。参加者からも「こんな大きいごみが海にもあるのか」「誰が捨てたのだろう」など、さまざまな反応が見られた。

■地元アーティストしばたみなみによる特別なワークショップも
ごみを拾い終えたら近くの福岡タワーホールへ移動し、福岡出身のアーティストしばたみなみ氏が講師となり、“博多湾のサカナたち”をテーマに、洋服のハギレや海の漂流物などを使ったアート作品の制作を実施。萩野氏や参加者は、世界に1つだけのオリジナルアートを完成させるべく真剣な表情で作業に取り組んだ。
参加者が制作した作品は一度回収し、しばたみなみ氏が1つのアート作品として完成させる。完成した作品は、世界水泳福岡大会会場に展示予定ということで、福岡を訪れた際には会場の雰囲気と共にアート作品もチェックしてみて。