昨日まで普通に元気だった友達が死んでしまった。唐突に突きつけられた「友人の死」を受け止められずにいる主人公の前に現れたのは、なぜか死んだはずの友達だった!そんな衝撃展開で始まるバニラ芭蕉(@vananatamago)さんの『昨日死んだ女の子の話』を紹介する。

バニラ芭蕉さんといえば、前回紹介した『秘密を知られた女子高生』では、わずか4ページというショートストーリーにも関わらず会話の至るところに散らばっている伏線やギャグを全て回収した大どんでん返しのラストにウォーカープラスでも大きな反響を呼んだ。今回も予想外の展開に「そう来たか」「読者の情緒がジェットコースター」とコメント欄が沸いている。




■気になる伏線が回収されるラストに読者は「さすが!」
卒業式まで元気だった友達のみーちゃんが突然死んでしまった…。死は突然というけれど、ショックを隠しきれない主人公の藍美。そんな藍美の前に、突然みーちゃんが現れた!その姿は、足はなく体が透けている、いわゆる“幽体“。みーちゃんは自分が死んだことに気づいたら、体が透けて体が浮いたという。

一体、卒業時の後に何があったのか?死んでしまったみーちゃんには、死んだ時の記憶がないという。

親友の死にショックを受けていた藍美は、死んだ姿でも会いに来てくれたことが嬉しくてたまらない。そして「成仏せず、ずっとこのままいてほしい!」と涙してしまう。逆に死んだことを受け入れたみーちゃんは「成仏しないでって言われたの初めて」と、藍美のわがままに冷静に突っ込んでいる。

校内で大声で泣いてしまったせいで「誰かいるのか?」と生徒から声をかけられる藍美。うまくごまかしつつも、「こんなところ見られたら、1人で喋ってるみたいで変な人に思われちゃうよ」と藍美は自分の失態に照れる。

そんな能天気な藍美の姿を見て、みーちゃんは「まだ気づいてないの?」という。ここからラストにかけて、今まで置かれた伏線が一気に回収される怒涛の展開が待っている。友達の「死」という重いテーマをコミカルに描いたバニラ芭蕉さんのオリジナルな世界観。今回も、見事なラストに思わず「やられた!」と唸ってしまう。


画像提供:バニラ芭蕉(@vananatamago)