都市伝説や学校の怪談として知られる「トイレの花子さん」をご存じだろうか?諸説あるが、トイレのドアを3回叩き「花子さん、遊ぼう!」と声をかけるとトイレの中から「何して遊ぶ?」と花子さんから返事があるという怪奇譚だ。「トイレの中から、花子さんの手が出てきて引きづり込まれる」「3番目の個室に入ると、花子さんが現れる」など、地方によって花子さんの出現方法はさまざまだ。今回は、日本の怪談でも有名な花子さんをテーマにした爽(@ktt0310)さんの『花子さんに友達ができる話』を紹介しよう。

トイレの花子さんは、おかっぱ髪に赤い吊りスカートが特徴の女の子。どの学校にも存在すると言われるトイレの花子さんが今も出現するとしたら?そんな現代版のトイレの花子さんを描いた爽さんに、本作の裏話や見どころを伺った。

■花子さんに友達ができた!性格は照れ屋でツンデレ!?
――タイトルからしてホラー漫画かと思いましたが、ホラーではない花子さんを思いついたきっかけを教えてください。

私はビビりなくせにホラー映画をつい観てしまう方で観た後は1週間くらい眠れなくなり、生活音にもビビるタイプです。この作品も子供のころに観た花子さんの映画を「もう大人だし、大丈夫だろう!」と思って久しぶりに観たら、やっぱり怖くて…(笑)。その恐怖を昇華したくて考えた物語です。

――ただの友情物語ではなく、結末の終わり方が非常によかったとコメントがたくさんありました。皆さんも「いい話」と感動されていましたが、いかがでしょうか?

ラストの構想は最初からあったので、そう思っていただけてとても嬉しかったです。

――都市伝説でいろいろなトイレの花子さんがありますが、漫画のトイレの花子さんはどのように呼び出すタイプですか?

ドアを3回ノックして「花子さん、遊びましょ〜」と言うと出てきてくれます。ひよりは、何回もノックしてましたけどね(笑)。

――主人公のひよりは本作で「花子さんが初めての友達」と言っていますが、花子さんと出会ったきっかけを教えてください。

この学校では「トイレの花子さんがいる」という噂があり、主人公のひよりは「じゃあ、会いに行ってみよう!」と即行動して一方的に友達になりました。彼女の中では「女の子同士だし、1回話したらもうお友達!」という謎の理論があります。

――本作でやれてよかったことや、お気に入りの場面はありますか?

やれてよかったことはいろんな人に読んでいただけたこと、こうして取材の場をいただけたことです。ありがとうございました。あと、恐怖が昇華できたことですね。ぐっすり眠れました。お気に入りの場面は、花子さんが男子生徒を脅すところです。

――爽さんは、現在どのような漫画を描いていますか?

現在は、ありがたいことに出版社の方にご意見いただきながらいろいろなジャンルのものに挑戦しています。Twitter(@ktt0310)で、ぽちぽちと呟いたり呟いてなかったりします。

この世に未練を残して死んでしまい、トイレで霊となってしまった花子さん。そんなホラーな花子さんも怖がらず友達として受け入れて入れるのが、現代版だ。初めてできる友達に照れ隠しでクールを装いつつ、内心「友達」ができて嬉しい花子さん。お化けでも「友達ってこういうことだよね?」と、楽しめる温かい作品だ。

取材協力:爽(@ktt0310)