ある日、へその緒が付いた仔猫を道端で見つけた「仔猫を拾ったので」(@konekowohirotta)さん。そのまま保護して、ティチャラと名付け育てることになりました。生死の間際にいた仔猫もすっかり元気になって、すくすくと成長しています。「仔猫を拾ったので」さんのツイートより、心温まる仔猫との日々の記録を紹介していきます。



■933日目
尿回数微増は消失し、量も普通に(※)。見た目普通の尿だが試験紙で確認すると潜血反応はあるのでもう少し。pHは7.0(中性)で安定。こちらの心配をよそに今日もガツガツごはんを食べ(フードが療法食100%に変わっても気にしない性格)、昼寝を堪能する黒猫。よく食べよく休みたまえよ。

■945日目
出産のため、本日より里帰り(コロナの影響で自宅待機期間などが指示されている為早めの帰省)。今回の里帰りで猫らをどうするか配偶者と意見が割れてだいぶ討論を重ねたが、結局黒猫は里帰り先に連れていくこととなった。黒猫、里帰り編スタート。こちらの不安をよそに黒猫は車内で寝てた。

■946日目
昨夜帰省後、棚の奥に引きこもりになった黒猫(フードは半分食べた)。パジャマを入れて簡易寝床にして様子見。今朝設置したトイレを確認すると、夜間排尿跡あり。粗相や血尿はなし。いつもより食欲はないが、昼過ぎから目を丸くしながら家の中を冒険開始。家族にも腹を出して挨拶し始めた。

■951日目
ここ数日黒猫のごはんを母が与えるようになってから、ごはんの時間が近付くとこちらにではなく母に催促していそいそと付いていくようになった黒猫。そんな黒猫の本名(ティチャラ)は両親にちょっと難しいようで父は「クロ」と呼び母は「ネコチャン」または「クチャロ」と呼んでいる。適当。

■956日目
就寝時、母が近くで寝たフリすると「ネンネ!」と言いながら横になって眠る真似をする1歳児。そのまま寝るので、ここ数日1歳児が眠るまで母が隣の布団で寝る真似していたがそんな母に黒猫、添い寝。1歳児は無事寝たが「猫っていいな…」という言葉を最後に、母もガチ寝した。恐るべし黒猫。

■994日目
胎児の動きが悪いなぁ(=胎動が弱いなぁ)と病院に行ったら管理入院になってしまったので、明日か明後日まで(??)お休み。―と、病院出発前、妙に視線を感じるなと振り返ったら凄い神妙な顔しながらこちらを凝視していた黒猫。そんな隠れ見なくても。

■996日目
退院。帰宅時、1歳児が涙ながらに駆け寄って来るのかと思っていたが、ミニカー片手にニコニコしながら歩み寄って軽くハグして去っていった。黒猫もピャー!とか言いながらすり寄ってくるのかと思いきや、ストーブのそばでぬくぬくしながらこちらをチラリと見やるだけだった。…あれっ。

■1005日目
無事出産。深夜から規則的な陣痛が始まり布団の中で丸まって苦しんでいたところ黒猫、珍しく背中にくっついて爆睡。背中がとても温かかった。午前3時頃、病院に行く際てっきり起きて見送ると思っていたが(夜中どこへ行くにもついてくる)、黒猫は1歳児の横で寝直し、見向きもしなかった。

■1010日目
退院。1歳児との初対面時は棚の上に登って近寄ろうとしなかったが、今回の新たな乳児(♀)に関しては1歳児で慣れたのかやや積極的。といってもソ〜〜ッと首を伸ばしてクンクンと匂いを嗅いではサッと距離を取る程度だけども。その後の昼寝ではこちらの布団に入ってきてベッタリ腕枕だった。

■1045日目
引っ越し。業者が出入りする中ケージに入れられ「ピャァ…」とか細い声で鳴く黒猫と、基本無言のキジトラ。移動中、それまでとは逆に車内で無言の黒猫と、「オォーン…」と情けない声で鳴くキジトラ。新居でふたりとも隠れて出てこないかと思ったが、一緒に探検し、ご飯を食べ、寝た。

■【この時期の特徴・注意点】トキソプラズマ症に注意2
飼い主さんやご家族が妊娠した時に気をつけておきたいのが「トキソプラズマ症」という感染症。このトキソプラズマという寄生虫(原虫)が妊婦に初感染してしまうと、流死産や胎児に障害など影響がでてしまうことがあるので注意が必要です。

トキソプラズマの主な感染経路は主に以下の3つ。
①汚染された生肉を食べる
②汚染された土壌を口にする
③感染した猫の糞を口にする

トキソプラズマは終宿主である猫に食べられると、オーシストとして便と一緒に排泄されます(オーシスト=トキソプラズマが増殖するための生活環のひとつ)。これは体外に出てすぐにはまだ感染する能力は持ってはいないものの、1〜2日ほどで感染能力を獲得し他の動物に感染することができるようになります。また、猫はトキソプラズマに初感染したあと数日〜10日程度に渡って糞便中にオーシストを排泄し、基本的にその排泄は生涯一度きりとなるものの、野良猫では感染経路との接触が多く、再感染とオーシストの排泄を繰り返している可能性があります。

つまり、猫自身が2週間以内に野外へ出たり生肉を食べたりするような環境でなければ、完全室内猫からの感染やオーシスト排泄の可能性はほぼ無いといえます。猫トイレに関しても可能な限り糞は当日中に取り除きましょう。

屋外を頻繁に出入りしたり一時的に脱走してしまったような場合、外でどんなものを口にして帰ってきているのか不透明なので、できるだけ外に出さないように気をつけ、猫の食事では生肉を食べさせないようにしましょう。トキソプラズマ以外でも外ではノミやダニ、消化管内寄生虫、皮膚感染症といった様々な病気をもらってくるリスクがありますので、可能な限り室内飼いを推奨します。

ただ、このように猫とトキソプラズマの関係について述べたものの、実際感染としては猫からというよりも妊婦さん自身が火を通しきれていない肉を食べてしまったり汚染した土をガーデニングなどで口にしてしまったりといったケースの方がリスクが高いので、よほど野良猫が家の中を出入りしていない限りはそちらの方がむしろ注意が必要です。

ガーデニングなどで土を触ることがある場合、感染した野良猫などが土で排泄し、知らず知らずのうちに触ってしまって口に触れてしまったなどの経緯が考えられます。

トキソプラズマは空気感染ではなく飼っているだけで感染してしまう病気ではないので、過敏になりすぎず生活を送ることが大事です。不安な方は猫トイレの掃除やガーデニング時は手袋を着用する、もしくはご家族にお願いするなど、可能な対策をとってみてください。

※【この時期の特徴・注意点】は獣医監修の文章ですがあくまで一般例となります。これに当てはまらない例もありますのでご注意ください。