警戒心の強い猫にとって、車の下は狭くて薄暗く恰好の居場所。車の下が気に入って、猫に懐かれてしまったら?車の下に居つくのは「猫」だという人間の固定観念を覆す、ナタココ(@natacoco_69)さんの「俺の車の下には猫がいる」を紹介しよう。

本作は車の下に居つく猫と車の持ち主の話。猫vs人が少しずつ近づいていくというほのぼのストーリーだが、最後に見えた「猫」の正体にコメント欄がざわついている。そんなミステリアスな作品を描いたナタココさんにインタビューしてみた。

■「えっ!?」っと思わせるラストにザワつくコメント欄
暑い日も寒い日も天候に左右されず、狭くて薄暗く、人間に見つかりにくく雨風が凌げる…車の下は猫の絶好の居場所だ。中には、温かいエンジンルームの狭い隙間に入り込む猫もいる。

気づかずにエンジンをかけてしまわぬよう、妙な音がしたら軽くバンバンと叩いたり、バンパーを開けて猫がいないかチェックが必要だ。しかし、一度居心地のよさを知ってしまうと、猫が居つく場所になってしまうというのが主人公との出会い。

――本作を制作することになったきっかけを教えてください。

Twitterやpixivでホラーテイストの作品を見かけて、私も描きたいなぁと思ったのがきっかけでしょうか。その時ちょうど目の前に友人がいたので「4〜8ページくらいで気味悪い系の話を描きたい」と言ったら2秒でネタを提供してくれて、その勢いのままノリで描いたのが1作目です。

――車の下に猫が居座ってしまった後、チュールをあげたことで青年についてきてしまいましたね。懐かれてしまったんでしょうか?

どうなんでしょう(笑)。猫は気まぐれですから、なんとなくついて行ってみただけなのかもしれません。

――どのシリーズも「基本」ほのぼのしていて、和む感じですね。猫の運動会もたくさん共感があり、ほんわかしつつ…でも、ちゃんと怖いですね。これはイメージ通りでしょうか?

そうですね。ほんのりホラー風味なだけで基本は猫コメディだと思って描いているので、そういう風に楽しんで読んでいただけたらと思います。

――主人公の住む家賃は、1万8000円と激安物件。これには理由がありますか?

一応、理由あってのお手頃格安なお値段設定にしてます。


――「猫」の正体が気になりますが、続きの執筆予定はありますか?

仕事場や友人周り、他にも描きたいネタがありますので、ゆるゆると描き続けていくつもりです。
――読者の皆様からのコメントを代表してお伺いします。正体は「猫」でいいんでしょうか?それとも…。

読んでくださった方々が意見を飛ばしあっているのを見るのが楽しみになってたりしますので、ここではノーコメントとさせてください!ただ、車の下の目も飛び出した影も、出てきた手も全て同一であることに間違いはないです。

「猫」だと思っていた正体が別のものだったら…そう考えると、ゾッとするシーンがしばしば。寒暖差のあるストーリーに「猫だよね?」「チュール受け取ったしね」と、自分の目を疑うコメントが殺到している。

狭い場所が好きで暗闇で目を光らせ気配に耳を澄ます、そんなミステリアスな行動をするのが猫だと思っているのは、もしかしたら人間だけなのかもしれない。さらに猫とは別のものだと仮定して読み返してみると、怖さ倍増!未だ、現実を受け止めきれない主人公の身に起きる怪奇現象から目が離せない。

取材協力:ナタココ(@natacoco_69)