英通信大手のボーダフォンは、新たなMPN(モバイル・プライベート・ネットワーク:注)ソリューションの提供を発表した。企業や組織の独自の接続需要に合わせてネットワークの性能や特性をカスタマイズ可能にするもので、英国の通信事業者として初めて、SA(スタンドアロン)方式の5G・MPN製品を標準化したという。

製造、医療、運輸、物流などの業界での活用を想定しているといい、アセットトラッキングやドローン探知、機械間(M2M)接続、AR、VRなどのユースケースが挙げられている。

同社の発表によれば、このMPNソリューションには、プライベート接続のための屋内および屋外RANインフラ、ユースケースに応じた5G NSA(ノン・スタンドアロン)および5G SA接続。オンサイトのネットワークコアインフラまたはボーダフォンUKのコアネットワークへのアクセス、同社のMEC(マルチアクセス・エッジコンピューティング)との統合機能などが含まれる。

ボーダフォンUK幹部のNick Gliddon氏は新たなソリューションについて「低遅延要件の実現、セキュリティ強化、大規模なIoTモデルの実現など、様々な可能性がある」と説明している

注)ある特定の場所をカバーする小規模な5G網で、より高い管理性や安全性を担保したもの(参考資料「Mobile Private Networks」(https://www.vodafone.com/business/iot/end-to-end-solutions/mobile-private-networks))。

[関連情報]
・Vodafone launches 5G Standalone Mobile Private Network solution(https://www.vodafone.co.uk/newscentre/press-release/5g-standalone-mobile-private-network-services-now-available/)
・Vodafone launches 5G Standalone Mobile Private Network solution(https://www.mobileuk.org/news/vodafone-launches-5g-standalone-mobile-private-network-solution)
・Vodafone launches private 5G Standalone network in UK(https://www.datacenterdynamics.com/en/news/vodafone-launches-private-5g-standalone-network-in-uk/)